ドイツ語B(初級)7
言葉のメカニズムを理解する―
002-D-121

担 当 者 単 位 数 配当年次 学 期 曜 日 時 限
阿部 雄一 講師 2 通年 2

授業概要

1年間かけて(といっても実質6ヶ月程度)、ドイツ語文法の見取り図をしっかり頭に入れることを目標にする。だが、単に文法ルールをヤミクモに暗記するだけでなく、どうしてそれぞれの文法や語法が出来上がったのか、理屈にも目を向けたい。そうすることによって、英語や母国語も含めて言葉一般に対する理解力も深められればと思う。受講者の皆さんはいま現在、ドイツ語圏(ドイツ・オーストリア・スイスなど)に特に関心を持っているわけではないかもしれない。しかし、この講座を受講したらドイツ語をもっと深く理解したくなった、ドイツ語圏のことをもっと知りたくなった、と思ってもらえるよう講師は努力するつもりである。

到達目標

言葉の勉強が(ますます)好きになる。

授業計画

1 本講座の方針。ドイツとドイツ語について。アルファベート。
2 ドイツ語の発音の概説。
3 発音の復習。動詞の現在人称変化。最も基本的なドイツ語文の作り方。
4 名詞・人称代名詞・冠詞の格変化。
5 格の用法。
6 基本文型。名詞の複数形。
7 定冠詞類と不定冠詞類。
8 中間テスト。
9 形容詞の格変化。
10 前置詞の基礎。
11 前置詞のさまざまな用法。
12 不定句と文。動詞の3基本形。
13 動詞の過去形。不規則変化動詞の現在人称変化。動詞の命令形。
14 まとめ。
15 予備日。
16 話法の助動詞。
17 未来の助動詞。複合動詞:分離動詞と非分離動詞。
18 現在完了形の基礎と用法。
19 現在分詞形と過去分詞形の形容詞的用法。
20 第16回から第19回までの復習。
21 非人称代名詞としてのesの用法。zu不定句。
22 再帰動詞。
23 受動文。
24 中間テスト。
25 複合文。並列接続詞と従属接続詞。
26 形容詞・副詞の比較の用法。
27 指示代名詞と定関係代名詞。
28 不定関係代名詞と関係副詞。
29 まとめ。
30 予備日。
ベーシックの授業は時間が不足しがちだが、言葉の勉強だけでなく、ドイツ語の歌を聴いたり歌ったりもしたい。

授業方法

外国語の講座は受講者の意欲と努力によって支えられるものだから、私の授業では皆さんに声を出してもらう。受講者数にもよるが、1回の授業に2度くらいは当たる。難しいことを訊くつもりはないが、知らぬ存ぜぬでは平常点はつかないと思ってほしい。

準備学習

宿題を必ずする。テキストの次回の部分をざっと読んでおく。

成績評価の方法

第1学期(学期末試験):20%(基礎的な事柄を正確に理解し記憶しているか。)
第2学期(学年末試験):40%(1年間の総合的な達成度を見る。)
中間テスト:20%(基礎的な事柄を正確に理解し記憶しているか。)
平常点(クラス参加、グループ作業の成果等):20%(平素の勤勉度も重要である。)
各自がどのくらい努力したかに留意したい。

教科書

阿部雄一・山下善明『初等ドイツ語文法――ことばの仕組みを考える――』初版、同学社2013年、ISBN=9784810208771

履修上の注意

履修者数制限あり。
第1回目の授業に必ず出席のこと。