中国語C(初級)8
002-D-142

担 当 者 単 位 数 配当年次 学 期 曜 日 時 限
周 偉嘉 講師 2 通年 2

授業概要

日本は国際社会で活躍する人材を養成するため、中国語習得の必要性はますます高まっている。この授業は、IOT(Internet of Things)とグローバリゼーションが進む国際社会の中で「中国語会話」のノーハウを身につけることをねらいとしている。本講義は受講者が取り組みやすいことを特徴としている。たとえば、中国語の発音は日本語にはないものがたくさんあるが、授業中の教員の身ぶり手ぶりをイメージすることで、発音しやすくなり、また母国語・中国語・アクセント・イント・ネーションの四点セットでコミュニケーションとしての基礎中国語を習得できるようになる。そのために正しくてきれいな発音に焦点を合わせ、読み・書き・聞き・話しを含む総合的な中国語力をたかめることができるようになる。

到達目標

本講義の到達目標は、(1)ピンインを正確に発音でき、ピンイン字母で表記された音節を見れば、発音ができ、聞けば、書き取れるようになる。(2)アクセントとその変化を正確に理解して、中国語の独特なリズム(イントネーション)を四点セットで体得できるようになる。(3)基本となる語彙、語順による文法、コミュニケーション中国語で必要とされる文法事項を身につけるようになる。(4)初歩的な会話や文章の読解や作文などコミュニケーションの基礎能力ができるようになる。

授業計画

1 コミュニケーション中国語1
導入:どのようにコミュニケーション中国語ができるようになるのか。中国語の特徴(普通話・漢字・発音)や四点セット勉強法など、学習にあたって注意すべき点について説明。
基礎中国語1:単母音・声調①/発音解説/発音と会話
復習:単母音の表記の重要性を理解して、単母音と四声をセットで練習する。正確にそれを発声できるようにする。
※授業外学習(予習・復習)
2 コミュニケーション中国語2 
中国語における複母音の構成と要領について学び、教科書巻末の音節表の韻母の見方を学ぶ。
単母音と声調の練習/複母音と発音法/発音解説/複母音と発音と会話
復習:複母音の表記を理解して、複母音と四声をセットで練習する。会話文とセットでそれを発声できるようにする。 予習(アクティブ・ラーニング):練習を通じて、中国語の辞書の調べ方をなじませる。
※授業外学習(予習・復習)
3 コミュニケーション中国語3
中国語における子音の構成と要領について学び、とりわけ有気音と無気音の違い、巻舌音(そり舌音)の発声法など日本人学習者が間違え易い綴りの発音を習得する。
複母音と発音会話の練習/子音字母/子音の分類、特徴とその要領/発音解説/発音と会話
復習:子音の特徴、発音法と要領を抑えながら、21個の子音を暗記する。予習(アクティブ・ラーニング):総合練習を通じて、中国語の発音と辞書の調べ方をなじませる。
※授業外学習(予習・復習)
4 コミュニケーション中国語4
中国語における鼻母音の構成と要領について学び、教科書巻末の音節表の鼻母音の見方を学ぶ。
子音と子音会話の練習/n母音とng母音/n母音とng母音の分類、発音法とその要領/発音解説/発音と会話
復習:鼻母音の特徴、発音法と要領を理解して、子音と鼻母音また四声とセットで練習する。予習(アクティブ・ラーニング):鼻母音の比較練習や総合練習を通じて、鼻母音の発音と辞書の調べ方をなじませる。
※授業外学習(予習・復習)
5 コミュニケーション中国語5
声調変化の規則(第三声+第一・二・三声、第四声+第四声)、軽声の発音の要領を習得する。 
鼻母音会話の練習/声調②・四声と軽声/声調の変化
復習:中国語の発音における軽声、声調変化の規則を理解して、会話文とセットで練習する。予習(アクティブ・ラーニング):声調の表記と四声の練習などの総合練習を通じて、中国語の発音と辞書の調べ方をなじませる。
※授業外学習(予習・復習)
6 コミュニケーション中国語6 
発音(ピンイン)のまとめ/子音+単母音/子音+複母音/子音+鼻母音/音節表記の規則
復習:音節表の音節を正確に発音でき、かつそれに声調を加えて発音できるようにする。その上で、単語レベルから文章レベルへと発音のレベルを上げていくことにより、コミュニケーション中国語の読解の基礎を固める。予習(アクティブ・ラーニング):間違えたピンイン直しの練習を通じて、中国語のローマ字表記法を理解する。
※授業外学習(予習・復習)
7 コミュニケーション中国語7 
習った中国語の発音と音節の基礎を応用しながら、単語レベルから文章レベルへと発音のレベルを上げていく。
単語の読み方/文の構成/中国語の歌/四点セット勉強法 /発音と会話
復習:中国語の基本文の構造と日本語を比較して、それがどのような特徴を有するかを理解する。予習(アクティブ・ラーニング):習った漢字と基本文を辞書で調べながら覚える。
※授業外学習(予習・復習)
8 コミュニケーション中国語8
習った中国語の発音と音節の基礎を応用しながら、本格的な中国語の会話と文章の読解の基礎を固める。
実詞と虚詞/実詞:名詞・動詞・形容詞/虚詞:副詞・介詞(前置詞)・接続詞・語気詞/中国語の歌/パソコン中国語/発音と会話
復習:学んだ文の構造を正しく理解して、コミュニケーション中国語を自在にできるためには、虚詞の用法に習熟しておくことが何よりも大切。予習(アクティブ・ラーニング):習った漢字と基本文を辞書で調べながら覚える。
※授業外学習(予習・復習)
9 コミュニケーション中国語9
中国語学習の土台となるのが「語彙力」で、ピンインを発音しながら、四点セットで音も同時に覚える。
中国語の歌/単語の覚え方/入れ替え練習/発音と会話
復習:学んだ歌の名文を朗読して、口を慣らしましょう。予習(アクティブ・ラーニング):判断文の新出単語と本文を辞書で調べながら予習。
※授業外学習(予習・復習)
10 コミュニケーション中国語10
判断動詞「是」を述語とする判断文や疑問文など学ぶ。
単語朗読/単語と会話/模範会話文/人称代名詞/中国語の文の基本構造/判断文/判断文の否定/疑問文と選択疑問文/副詞/限定語/補充単語
復習:学んだ内容をよく理解し、第六講の新出単語と本文、文法の例文をを辞書で調べながら復習。予習(アクティブ・ラーニング):判断文の自己紹介文の作成練習を行ない、総合練習問題を解く。
※授業外学習(予習・復習)
11 コミュニケーション中国語11
グループワークを通じて、判断文の自己紹介の練習を行う。
判断文/否定文/一般疑問文/選択疑問文/疑問代詞疑問文
復習:練習した内容をもう一度よく整理しておく。予習(アクティブ・ラーニング):教科書巻末音節表を中心に母音を整理する。
※授業外学習(予習・復習)
12 コミュニケーション中国語12
前期で学習した母音が定着されているかどうかを確認するために、ヒアリングと和文中訳の検定練習を通じて点検する。
単母音/複母音/鼻母音/単語と構文
判断文の自己紹介の練習を行う。
復習:確認した内容を習熟する。予習(アクティブ・ラーニング):教科書巻末の音節表を中心に子音と母音をセットで整理する。
※授業外学習(予習・復習)
13 コミュニケーション中国語13
前期で学習した子音が定着されているかどうかを確認するために、ヒアリングと和文中訳の検定練習を通じて点検する。
有気音/と無気音/そり舌音/間違え易い発音/単語と構文/判断文の自己紹介の練習を行う。
復習:確認した内容を習熟する。予習(アクティブ・ラーニング):体系的に前期に学んだ単語、構文、文法を四点セットで整理する。
※授業外学習(予習・復習)
14 コミュニケーション中国語14 
前期の理解度の確認/授業のまとめ
(授業外学習)
予習:教科書pp1~38
復習:教科書pp1~38
15 コミュニケーション中国語15 
振り返り/到達度の確認
(授業外学習)
予習:教科書pp1~38
復習:教科書pp1~38
16 コミュニケーション中国語16 
前期で学んだことが定着しているかどうかを再確認する。その定着度を測るために小テストを実施する。
第2学期授業計画の説明/指示語と指示文の比較説明
復習:確認した内容を習熟する。予習(アクティブ・ラーニング):指示文の単語や補充単語、また模範文と例文を辞書で調べながら予習する。
※授業外学習(予習・復習)
17 コミュニケーション中国語17
中国語における指示語と指示文について学ぶ。 
模範会話文/指示語/指示文/この、その、あの、どの(連体語)と日中指示語の区別/基数字と数量詞/終助詞と語気助詞・音便/補充単語
復習:中国語の指示語と日本語の指示語の区別を吟味し、練習問題を解き、模範文と練習文を四点セットで練習する。
予習(アクティブ・ラーニング):指示文の単語や補充単語、また模範文と例文を辞書で調べながら予習する。
※授業外学習(予習・復習)
18 コミュニケーション中国語18
指示語や数量詞や指示文などの会話練習を行う。 
小テストと構文練習/総合練習/声調の変化:「一」の音便/よく使う中国語の量詞/単語と四点セット会話
復習:よく使う中国語の量詞を四点セットで整理する。
予習(アクティブ・ラーニング):形容詞と形容詞述語文を辞書で調べながら予習する。
※授業外学習(予習・復習)
19 コミュニケーション中国語19 
形容詞が述語の役割を果たす形容詞述語文について学ぶ。 
形容詞と構文/属性形容詞と状態形容詞/動作、行動、状態の程度を表す否定/副詞・形容詞・形容詞文の補語  
復習:学んだ形容詞述語文を整理しておく。予習(アクティブ・ラーニング):総合練習問題を解き、模範文と総合練習の発音練習を行なう。
※授業外学習(予習・復習)
20 コミュニケーション中国語20 
形容詞と形容詞述語文の会話練習を行う。  
模範会話文/形容詞と形容詞述語文/副詞と形容詞の否定/推量の表現/曜日の言い方/親族の呼び方/比較文 
復習:学んだ形容詞述語文と名詞述語文を四点セットで整理する。予習(アクティブ・ラーニング):動詞述語文を辞書で調べながら予習する。
※授業外学習(予習・復習)
21 コミュニケーション中国語21 
一般動詞が述語の役割を果たす動詞述語文について学ぶ。 
小テストと総合練習/動詞の分類/一般動詞と動詞述語文//否定文:「不」と「没」/疑問文/目的語を2つある動詞述語文/使役文 
復習:学んだ動詞述語文とその例文を四点セットで整理する。予習(アクティブ・ラーニング):総合練習問題を解き、模範文と総合練習文の発音練習を行なう。
※授業外学習(予習・復習)
22 コミュニケーション中国語22  
一般動詞述語文、他動詞文と自動詞、動名詞文などの会話練習を行う。 
小テストと総合練習/他動詞文と自動詞文/主述文/動態(進行と持続)/完了/連動文/丁寧な表現/時刻の言い方 
復習:練習を行った動詞述語文について熟知する。予習(アクティブ・ラーニング):所有文を辞書で調べながら予習する。
※授業外学習(予習・復習)
23 コミュニケーション中国語23 
所有動詞を述語とする所有文について学ぶ。 
所有動詞/所有文の構文/所有文の否定/数量詞と動量詞/「どのぐらい」と「何」の疑問文/「只」の使い方 
復習:学んだ所有文とその例文を四点セットで整理する。予習(アクティブ・ラーニング):総合練習問題を解き、模範文と総合練習文の発音練習を行なう。
※授業外学習(予習・復習)
24 コミュニケーション中国語24 
所有文、動量詞文、補充語文などの会話練習を行う。 
小テストと総合練習/所有文の構文/動量詞文/数量詞/補充語文の構文 
復習:練習を行った所有文とその他の構文を四点セットで整理する。予習(アクティブ・ラーニング):存在文を辞書で調べながら予習する。
※授業外学習(予習・復習)
25 コミュニケーション中国語25 
存在動詞を述語とする存在文について学ぶ。 
存在動詞/存在文/存在動詞「在」と存在を表す「有」/存在文と存現文/場所を表す指示語/方位詞/補充単語 /助動詞の使い方 
復習:学んだ存在文とその例文を四点セットで整理する。予習(アクティブ・ラーニング):総合練習問題を解き、模範文と総合練習文の発音練習を行なう。
※授業外学習(予習・復習)
26 コミュニケーション中国語26 
存在文、存現文、方位詞文などの会話練習を行う。 
小テストと総合練習/所有文の構文/存在文の構文/方位詞文の構文/受け身の構文/前置詞 
復習:練習を行った存在文とその他の構文を四点セットで整理する。予習(アクティブ・ラーニング):中国語の歌を辞書で調べながら予習する。
※授業外学習(予習・復習)
27 コミュニケーション中国語27 
楽しい中国語の歌について学ぶ。  
中国語の歌/中国語会話文法の総合運用 
復習:学んだ中国の歌を四点セットで整理する。予習(アクティブ・ラーニング):パソコン中国語(自主課題)
※授業外学習(予習・復習)
28 コミュニケーション中国語28 
引き続き楽しい中国語の歌について学ぶ。  
中国語の歌/中国語会話文法の総合運用 
復習:学んだ中国の歌を四点セットで整理する。予習(アクティブ・ラーニング):後期の内容について整理しながら、総復習を行う。
※授業外学習(予習・復習)
29 コミュニケーション中国語29
後期の理解度の確認/授業のまとめ
(授業外学習)
予習:教科書pp35~70
復習:教科書pp35~70
30 コミュニケーション中国語30
振り返り/到達度の確認
(授業外学習)
予習:教科書pp35~70
復習:教科書pp35~70
コミュニケーション中国語で学んで欲しい到達目標とは何か 1, 中国語のピン音字母、またピン音字母で表記された音節を身につける。2, 中国語の独特なアクセントやイントネーションを修得する。3, テキストに取り上げられた語彙、文法を体系的に掌握する。4,四点セットの把握法により、正しくてきれいな発音で自分の意思を表現することができる。

授業方法

この授業は歌、映像などの手段を通じて展開し、気軽に勉強できる雰囲気に心がけている。また歌をとおして勉強すると、何度も出てくる言葉はすぐに覚えられるうえに、メロディがついているから、一度覚えれば忘れにくい、さらに楽しみながら学習できる。日本語との比較からコミュニケーション中国語を勉強すれば、中国語文化の楽しみを味わうことができると同時に、グローバル人材がますます求められている今日において人生の道具としての、もう一つの外国語を修得することも期待できる。

準備学習

語学の学習は予習(アクティブ・ラーニング)と復習は不可欠であり、皆様は授業外学習において、シラバスに記載された毎回の予習と復習の内容を時間的にそれぞれ約30分間ご確保いただくよう、お願い致します。

成績評価の方法

第1学期(学期末試験):25%(学期末の達成目標に関する到達度を確認する。)
第2学期(学年末試験):25%(学期末の達成目標に関する到達度を確認する。)
中間テスト:10%(中国語の運用についての課題・分析・応用力を評価する。)
レポート:10%(中国語の運用についての課題・分析・応用力を評価する(*パソコン中国語・加点あり、
アクティブラーニングとフィードバックにて行う
)。
小テスト:10%(各ユニットで展開している「中国語I」の理解度を確認する。)
平常点(クラス参加、グループ作業の成果等):20%(授業外学習や授業の取組みの姿勢などに合わせて評価する。)
期末試験、小テスト、課題提出、授業出席などにより総合的に評価する。

教科書

周偉嘉『文法・発音・リズムで勉強する中国語』(印刷教材)、五絃舎2014
授業時に指示すること。

参考文献

松岡榮志他『クラウン中日辞典小型版』(クラウン中日辞典 普通版)小型版発行 版、三省堂2004年、ISBN=4385121761
授業時に指示すること。

履修上の注意

履修者数制限あり。
第1回目の授業に必ず出席のこと。

その他

外国語の勉強について、下記の方法をご提案します。(1)ノートは丁寧にとっておくこと。(2)予習と復習は常に心掛けること。(3)学習は中断せず続けること。