特殊講義(執行法)

011-B-221

担 当 者 単 位 数 配当年次 学 期 曜 日 時 限
林 圭介 教授 2 2~4 第2学期 3

授業概要

この授業は、民事訴訟の判決手続等において確定された権利義務を裁判所の手続を通じて実現していく過程(民事執行手続)について、その概要を理解することを目的とします。将来、弁護士・司法書士・裁判官・裁判所書記官として司法関係の仕事に従事したい人、金融機関に就職を希望する人は、是非受講することを勧めます。

授業の目的・内容

民事執行手続の概要を理解し、どのような執行手続があるのか、そして民事執行を理解する前提としての担保法をはじめとする実体法の基礎についても学びます。そのうえで銀行取引に関連する問題(預金債権に対する差押え、差押えと相殺の優劣、抵当権の実行など)について説明できるようになることを目標にしています。

授業計画

1 民事執行入門
2 民事執行に関連する実体法①
3 民事執行に関連する実体法②
4 民事執行に関連する実体法③
5 「強制執行」と「担保権の実行としての競売等」の違い
6 金銭の支払を目的とする債権についての強制執行
7 不動産に対する強制執行①
8 不動産に対する強制執行②
9 動産に対する強制執行
10 債権及びその他の財産権に対する強制執行①
11 債権及びその他の財産権に対する強制執行②
12 金銭に支払を目的としない請求権についての強制執行
13 担保権の実行としての競売等
14 理解度の確認
15 予備日
教科書と六法を持参して下さい。

授業方法

基本的に講義を中心に実施します。

準備学習

講義の前日正午までにG-Port上に講義の課題を掲載します。その課題を予習して下さい。

成績評価の方法

第2学期(学年末試験):90%
平常点(クラス参加、グループ作業の成果等):10%

上原・長谷部・山本『民事執行・保全法』第5版、有斐閣2017年、ISBN=9784641220850

上原・長谷部・山本『民事執行・保全判例百選[第2版]』第2版、有斐閣2012年、ISBN=9784641115088