政治学Ⅱ
自由民主主義体制の構造と作動―
012-A-012

担 当 者 単 位 数 配当年次 学 期 曜 日 時 限
野中 尚人 教授 2 1~4 第2学期 2

授業概要

現代政治を理解するための基本的な考え方や概念を整理する。先進民主主義国において、自由民主主義が実際にどのような姿で運営されているのかという点について検討する。我が国と他の先進民主主義国との比較を交えながら、主たる政治制度やプロセスについて検討する。「政治学Ⅰ」を修得しておくことが望ましい。

到達目標

政治的自由主義と狭義の民主主義が組み合わされた政治制度としての自由民主主義とはどのようなものであるかを、様々な側面から検討することによって、学生は現代の政治の基本的な仕組みを理解し考察できるようになる。また、比較的な観点に触れることにより、日本政治の基礎的な特徴にも理解が深まる。

授業計画

1 自由民主主義体制の構造① 議会
2 自由民主主義体制の構造② 行政官僚制
3 自由民主主義体制の構造③ 議院内閣制
4 自由民主主義体制の構造④ 大統領制
5 自由民主主義体制の作動① 立法過程
6 自由民主主義体制の作動② 政党と政党システム
7 自由民主主義体制の作動③ 選挙
8 自由民主主義体制の作動④ 行政官僚制と政官関係
9 自由民主主義体制の作動⑤ 地方政府と中央地方関係
10 自由民主主義体制の作動⑥ 政策決定システム
11 自由民主主義体制の作動⑦ 内閣
12 自由民主主義体制の作動⑧ リーダーシップ
13 自由民主主義体制の作動⑨ 政権交代
14 比較から見た日本政治の特徴
15 理解度の確認
自由民主主義の構造的な仕組みやその作動のメカニズムについて、他国との比較を交えつつ、日本を中心に検討する。近年の日本政治の展開も視野に入れて解説する。

授業方法

通常の講義スタイル。

準備学習

指定された教材の該当箇所の予習(1時間程度)
授業内容を確認し、自分の考えとしてまとめておく作業(1時間程度)

成績評価の方法

第2学期(学年末試験):90%
平常点(クラス参加、グループ作業の成果等):10%
基本的には学年末の試験で評価するが、1度か2度出席をとりそれを評価に組み入れる予定。

教科書

川出良枝・谷口将紀『政治学』、東京大学出版会2012年、ISBN=9784130322195

参考文献

久米郁夫ほか『政治学』、有斐閣2003年、ISBN=464105368
佐々木毅『政治学講義 第2版』、東京大学出版会2012年、ISBN=9784130322225
平野浩ほか『アクセス 日本政治論』、日本経済評論社2003年、ISBN=481881542X
飯尾潤『日本の統治構造』(中公新書)、中央公論社2007年、ISBN=9784121019059
野中尚人『自民党政治の終わり』(筑摩新書)、筑摩書房2008年、ISBN=9784480064462
佐々木毅『政治の精神』、岩波書店2009年、ISBN=9784004311898
佐々木毅『ゼミナール現代日本政治』、日本経済新聞社2011年、ISBN=9784532134075
野中尚人『さらばガラパゴス政治』、日本経済新聞出版社2013年、ISBN=9784532168650
上で挙げた文献の他に、それぞれのテーマについての参考文献はその都度指示する。