比較政治Ⅰ
民主制―
012-A-335

担 当 者 単 位 数 配当年次 学 期 曜 日 時 限
鷲田 任邦 講師 2 1~4 第1学期 3

授業概要

比較政治学は、我々が日々目にする政治現象に関する「?」を、さまざまな国や時代の政治現象の中に見出される隠れたパターンについての知見を参照・修正しつつ、多様な方法を活用して解いていく学問です。
本講義では、特に民主制に焦点を当て、民主主義で想定された民意の吸収と実行が、どのような仕組みで行なわれているか、そこにはどのような限界があるか、有権者や政治家などが特定の行動をとる背景には、どのような要因があるのかを考えることをとおして、民主主義の利点や限界、課題について学んでいきます。

到達目標

比較政治学の基本的な概念と枠組みを、具体例と実際の研究例をとおして理解することで、日本政治をより広い視点からとらえらえるようになることを目指します。

授業計画

1 イントロダクション:授業の進め方と評価基準
2 民主主義とアカウンタビリティ
3 有権者⇒代表:投票行動、政治参加
4 代表⇒有権者:選挙戦略
5 政治家と政党:政党規律、代表選出
6 議会内政治:与野党間関係、議会制度、立法過程
7 立法府と執政府:執政制度
8 執政府と行政府:政官関係
9 利益団体と政治
10 マスメディアと政治
11 中央地方関係
12 格差と民主主義
13 社会的亀裂と民主主義
14 現代民主主義の諸課題
15 到達度の確認
受講者の要望等に応じて、順序や内容を一部変更する可能性があります。

授業方法

講義形式。クイズを出すので、積極的に参加して下さい。

準備学習

授業後に内容を復習すると共に、参考文献リストから選んで読む。

成績評価の方法

第1学期(学期末試験):70%(授業内容の理解に基づく応用力)
平常点(クラス参加、グループ作業の成果等):30%(毎回のコメントシートへの記入)

参考文献

砂原庸介・稗田健志・多湖淳『政治学の第一歩』(有斐閣ステゥディア)、有斐閣2015
飯田健・松林哲也・大村華子(2015)『政治行動論:有権者は政治を変えられるのか』(有斐閣)なども。
その他の文献については、授業の中で適宜紹介します。