政治学科基礎講義Ⅱ
戦後日本の政治変容と社会変動について―
012-A-003

担 当 者 単 位 数 配当年次 学 期 曜 日 時 限
藤田 由紀子 教授・他
2 1 第2学期 1

授業概要

1940年前後から現代に至る日本政治の歴史的変遷について、その概要を適宜解説していく。日本の戦後政治や選挙結果、社会変動などの概要を知ってもらい、基礎的な知識を基に他の政治学科科目の理解を手助けすることを目指します。

到達目標

戦後日本の政治過程と政治の基礎知識を学ぶことによって、現代日本の政治状況についてより深く理解できるようになる。

授業計画

1 敗戦・終戦、占領改革と日本国憲法の制定(『戦後政治史』1章~5章):坂本教授
2 講和・占領終結、55年体制の成立(『戦後政治史』6章~10章):坂本教授
3 「55年体制期」の日本政治の展開Ⅰ(『戦後政治史』11章~14章):藤田教授
4 「55年体制期」の日本政治の展開Ⅱ(『戦後政治史』15章~19章):藤田教授
5 戦後国土計画の展開(鈴木・中曽根内閣期を中心に)(『戦後政治史』20章~24章):伊藤教授
6 国際貢献と政治改革(『戦後政治史』25章~26章):伊藤教授
7 節目としての戦後50年(『戦後政治史』27章~29章):三輪准教授
8 小泉政権期(『戦後政治史』30章~32章):福元教授
9 ねじれ国会と「派遣村」(33章~34章):数土教授
10 大震災・津波・原発事故とコミュニケーション状況:遠藤教授
11 政権交代後の日本政治Ⅰ:野中教授
12 政権交代後の日本政治Ⅱ:野中教授
13 「グローバル化」と「新しい公共」をめぐって:桂木教授
14 現代社会の価値体系:桂木教授
15 最終的な理解度の確認
各回の授業において宿題を指示します。そして、2回目以降、各授業の冒頭でそれを回収し解答を配布します。

授業方法

9名の教授が順次、戦後の日本政治・社会の変遷を主に時系列にたどって、概要を講義します。各回、教科書の該当箇所や参考年表などに目を通して受講してください。

準備学習

事前に教科書の該当箇所を読んでおくこと(約30分)。

成績評価の方法

第2学期(学年末試験):90%
平常点(クラス参加、グループ作業の成果等):10%
評価は、講義および毎回の宿題にどれだけ積極的に取り組んでいるのかが対象となります。輪講形式という授業形態をとる関係から、マークセンス方式(あるいは、マークセンス方式+記述式)の試験の形で、両者で扱った内容の理解度を一括して測ります。配分は、約90パーセントが講義で扱った内容、約10パーセントが毎回の講義の際に出された宿題に密接に関連したものとします。                   

教科書

石川真澄 山口二郎『戦後政治史』第三版、岩波書店2010年、ISBN=9784004312819
教科書と参考図書、各1冊を事前に配布します。

参考文献

中村政則、森武麿 編『年表 昭和・平成史 1926-2011』、岩波書店2012年、ISBN=9784002708447

履修上の注意

第1回目の授業に必ず出席のこと。