ゲーム理論
021-A-226

担 当 者 単 位 数 配当年次 学 期 曜 日 時 限
清水 大昌 教授 4 2~4 通年 1

授業概要

ゲーム理論を、図を用いたりして直感的に理解することを目的とする。数学に関してはあまり高度なものは使わず、必要に応じて公式を説明し解説する。基礎ミクロ経済学程度の経済学の知識は前提とする。

到達目標

ゲーム理論の基本的な概念といくつかの応用例を学び、ゲーム理論を使って現実の経済現象を説明できるようになる。

授業計画

1 イントロダクション
2 同時手番ゲームとナッシュ均衡
3 囚人のジレンマと支配戦略
4 被支配戦略の逐次消去、2x2x2ゲーム
5 逐次手番ゲームとサブゲーム完全均衡
6 展開形から戦略形への変換、信憑性のない脅しとコミットメント
7 ベルトラン均衡
8 クールノー均衡
9 シュタッケルベルグ均衡
10 割引因子と有限回繰り返しゲーム
11 無限回繰り返しゲーム
12 交渉ゲーム(同時提案ゲーム、最後通牒ゲーム)
13 交渉ゲーム(交互提案ゲーム)
14 交渉ゲーム(ナッシュ交渉解)
15 理解度の確認
16 前期試験の確認と復習
17 不完備情報ゲームの紹介
18 ベイジアン均衡
19 オークションの紹介
20 オークション制度の分析
21 収入等価定理
22 情報の非対称性の紹介
23 モラルハザード
24 逆選択
25 スクリーニングと価格差別
26 シグナリングの紹介
27 完全ベイジアン均衡とシグナリング
28 参入阻止価格設定
29
30 理解度の確認
前期はゲーム理論の入門を学ぶ。後期は不確実性や情報の非対称性がある場合の分析手法を学ぶ。

授業方法

講義形式による。

準備学習

授業中に配布した講義ノートを復習し、課された問題を解いてみる(約30~60分)

成績評価の方法

第1学期(学期末試験):45%
第2学期(学年末試験):45%
レポート:10%(前期後期それぞれ1回課す。)
テストの評価配分はこれよりも学生の利益になるように変えることがある。詳しくは初回の授業で説明する。学期末試験の解説は後期初回に行う。レポートの問題の解説は学期中に行う。試験結果は希望者にメールで送信し、さらに希望者には研究室で採点基準などを見せる。

教科書

神戸 伸輔『入門 ゲーム理論と情報の経済学』、日本評論社2004年、ISBN=9784535554146