マクロ経済学(上級Ⅰ)
021-D-310

担 当 者 単 位 数 配当年次 学 期 曜 日 時 限
宮川 努 教授 2 3~4 第1学期 2

授業概要

マクロ経済学で講義した内容の延長として、より進んだ経済成長論について解説する。

到達目標

到達目標は2つある。一つは、経済成長論を理解する上での数学的ツールを使えるようになること。二つ目は、各種の経済成長理論の特徴と構造を理解していることである。

授業計画

1 授業の狙いと学生の準備について解説する。
2 ソローの経済成長理論の復習(1):基本モデルの理解
3 ソローの経済成長理論の復習(2):貯蓄率等外生変数の変化
4 ソローの経済成長理論の復習(3):成長会計
5 最適成長理論(1):数学的準備
6 最適成長理論(2):基本モデルの理解
7 最適成長理論(3):外生変数の変化に伴う定常均衡の変化
8 世代重複モデル(1):基本モデルの理解
9 世代重複モデル(2):動学的非効率性
10 世代重複モデル(3):モデルの応用
11 内生的成長理論(1):基本モデルの考え方
12 内生的成長理論(2):基本モデルの応用
13 内生的成長理論(3):実証分析との対応
14 内生的成長理論(4):国家間の所得格差問題
15 授業の総括

授業方法

講義形式で行う。

準備学習

前回に提出された宿題を仕上げること。各授業のテーマについて、教科書及び配布資料を使って、事前に教科書を最低30分から1時間は、熟読しておくこと。また授業後は、出された宿題を解き、翌週に提出すること。

成績評価の方法

第1学期(学期末試験):50%(様々な成長理論の理解とその応用について問う。)
レポート:25%(宿題形式で、授業中に出された問題を解き、翌週提出する。授業内容の基本を理解しているかどうかが評価のポイントである。)
平常点(クラス参加、グループ作業の成果等):25%(病気以外の欠席は減点の対象となる。特に事前に連絡のない欠席は厳しく減点する。)
この科目は、学部3-4年生が受講することのできる大学院科目であり、学部生の成績評価は大学院生と同様に行う。なお試験の成績だけでなく、出席及び練習問題の提出状況も合わせて評価する。

教科書

デビッド・ローマー、堀、岩成、南條訳『上級マクロ経済学』原著第3版版、日本評論社2010
教科書については、参加者数を見て一括で注文する。

参考文献

P. Aghion and P. Howitt, The Economics of Growth, The MIT Press, 2009

履修上の注意

第1回目の授業に必ず出席のこと。