ミクロ経済学(上級Ⅱ)
021-D-345

担 当 者 単 位 数 配当年次 学 期 曜 日 時 限
清水 大昌 教授 2 3~4 第1学期 2

授業概要

大学院の授業を理解する上で必要となることであろうミクロ経済学の基本モデルを学ぶ。具体的には、学部初級・中級レベルの授業ではモデル上の仮定としておいた様々な条件の妥当性やミクロ経済学的意味を掘り下げ、ミクロ経済学の主張と限界について理解を深めていく。本講義ではゲーム理論的発想を含む、いわゆる応用ミクロ経済学の理論を紹介する。それを含まない講義はミクロ経済学(上級I)で次年度行う予定である。

到達目標

修士課程1年目に標準に扱うミクロ経済学理論を理解し、紹介された様々なモデルを使った問題を解けるようになること。

授業計画

1 イントロダクション
2 記号論理学と証明方法について
3 ゲーム理論の紹介、戦略的表現、ナッシュ均衡、支配戦略
4 ベルトラン競争、クールノー競争、戦略的補完性、戦略的代替性
5 逐次手番ゲーム、シュタッケルベルグ均衡
6 タイミングゲーム、コミットメント
7 交渉ゲーム
8 繰り返しゲーム
9 繰り返しゲームとカルテル
10 水平合併
11 垂直的関係
12 立地と製品差別化
13 混合寡占
14 相対利潤アプローチ
15 講義の総括と復習
ミクロ経済学、ゲーム理論、産業組織の手法を紹介していく。

授業方法

講義を行います。

準備学習

予習は特に課しませんが、必要に応じて行ってください。
復習は、授業内容を理解し、課された問題を解いてください。(約30~90分)

成績評価の方法

レポート:75%(期末レポートにより理解度を確認します。)
平常点(クラス参加、グループ作業の成果等):25%(講義内での発言を重視する。)
この科目は、学部3-4年生が受講することのできる大学院科目であり、学部生の成績評価は大学院生と同様に行う。

教科書

特にありません。

参考文献

井出秀樹・鳥居昭夫・竹中康治『入門・産業組織』第1版、有斐閣2010年、ISBN=9784641163416
他にミクロ経済学の教科書をいくつか初回に紹介します。

履修上の注意

第1回目の授業に必ず出席のこと。