経済学特殊講義(経済数学演習ⅡA)
021-B-126

担 当 者 単 位 数 配当年次 学 期 曜 日 時 限
山野 貴博 講師 2 1~4 第2学期 2

授業概要

本授業は、「経済数学Ⅱ」の講義に合わせた問題練習を行い、経済学の学習に役立つ数学の基礎知識をより良く理解することを目指します。特に、高校で「文科系」であった人にとっては大学で初めて学ぶ内容である、行列の計算や、多変数関数の偏微分、条件付き最適化問題の解法について、「経済数学Ⅱ」の講義よりも一層の時間をかけて勉強します。本授業は「経済数学Ⅱ」と共に1年次に履修することが強く望まれます。「経済数学Ⅱ」を履修せずに本授業だけを履修すると、学習が大変困難になるため、必ず、両方とも履修してください。なお、「経済学特殊講義(経済数学演習ⅡA)」と「経済学特殊講義(経済数学演習ⅡB)」はクラスが異なるだけで同一内容です。下記の【単位修得上の注意】と【履修クラスに関する注意】をよく読んで履修してください。

到達目標

学部で学習する経済学に必要な数学的概念や数式の取扱いを十分に理解し、自分で説明できるようになる。

授業計画

1 簡単な分数関数と指数関数の積分、確率変数の期待値
2 ベクトルの和・差・スカラー倍・内積
3 行列の定義、和・差・スカラー倍・積
4 逆行列
5 ベクトルの1次独立性と逆行列の存在
6 ベクトルと行列の総合演習(経済数学Ⅱの中間テスト準備)
7 1変数関数の微分の復習
8 3Dグラフの読み方、偏微分の方法と意味
9 2階偏微分係数の経済学的意味
10 合成関数の偏微分
11 2変数関数の極大・極小
12 接平面、無差別曲線の接線
13 条件付最適化問題、ラグランジュ乗数法
14 包絡線定理、偏微分の総合演習
15 予備日

授業方法

マークシートによる小テストを毎回の授業で実施し、練習問題を解きながら授業を進めます。

準備学習

本授業と並行して開講される『経済数学Ⅱ』の授業で配布したプリントやノートを復習する。さらに、毎回の演習問題を十分に復習すること(2時間)。

成績評価の方法

第2学期(学年末試験):70%
小テスト:30%(毎回の授業で実施する問題演習の評価)
学年末試験はマークシートによる試験とする。毎回の授業で行う問題演習をしっかりと復習することが重要である。

教科書

本授業では教科書の指定はせず、授業のノート作成と問題演習により勉強します。高校で使用した教科書が大変役に立ちますから、持っている人は持参してください。

参考文献

岡部恒治『経済数学入門』(新経済学ライブラリー)、新世社1998年、ISBN=4915787907
尾山大輔・安田洋祐『経済学で出る数学』改訂版、日本評論社2013年、ISBN=9784535556591

履修上の注意

履修者数制限あり。(約170名)
第1回目の授業に必ず出席のこと。

その他

"【単位修得上の注意】平成23年度以前入学者であり、「経済数学」または「経済数学入門」の単位(4単位)を修得している学生であっても、「経済学特殊講義(経済数学演習Ⅱ)」の単位は修得できる。しかし、「経済学特殊講義(経済数学演習Ⅰ)」の単位は修得できない。「経済学特殊講義(経済数学演習Ⅰ)」のシラバスに掲げた単位修得上の注意をよく読むこと。
【履修クラスに関する注意】(1) 全ての履修希望者は、第1学期の木曜1時限目「経済数学Ⅰ」の第1回目授業に参加して、自分が「経済学特殊講義(経済数学演習ⅡA)」または「経済学特殊講義(経済数学演習ⅡB)」のどちらのクラスであるかを確認すること。クラスを誤って履修登録した場合は、単位修得できないので注意すること。(2) 「経済数学Ⅰ」の第1回目授業に欠席した場合は、至急「経済学特殊講義(経済数学演習ⅠA)」に出席して履修登録の方法と受講方法を完全に把握すること。
履修者選抜の方法は、4月上旬に掲示するので、注意すること。"