言語学講義(文共:言語学概論)
030-B-100

担 当 者 単 位 数 配当年次 学 期 曜 日 時 限
鷲尾 龍一 教授 4 2~4 通年 3

授業概要

言語研究の歴史を辿りつつ、言語学の基本概念、関連諸分野における研究の目的と方法、研究の現状と今後の課題などについて学ぶ。併せて、日本における「国語学」の歴史を概観し、西洋言語学が日本語研究に与えた様々な影響についても考察する。年間の講義を踏まえ、最終的には国語学史と言語学史の融合を試みる。

到達目標

言語学および関連諸分野の歴史と現状を学び、言語研究の意義や課題を理解できるようになる。

授業計画

1 言語と言語学
2 言語学の諸分野
3 言語の起源・歴史・系統
4 比較言語学の誕生
5 比較言語学の展開
6 音声言語と文字言語
7 言語学における文字研究の位置づけ
8 意味と形式
9 言語の類型
10 言語の優劣をめぐる言説
11 アジアの諸言語
12 日本語の系統
13 日本語研究の歴史
14 理解度の確認
15 自主研究
16 ソシュールの言語論
17 ソシュールと現代言語学
18 言語学と日本語研究 ~幕末の状況~
19 言語学と日本語研究 ~近代の状況~
20 言語学と日本語研究 ~現代の状況~
21 生成文法理論の誕生
22 生成文法理論の展開
23 言語の普遍性と個別性
24 言語と世界観
25 現代言語学の争点
26 ヒトの進化と言語の起源
27 言語の多様性と巨大語族の可能性
28 総括と展望
29 理解度の確認
30 予備日
上記の授業内容は、受講者からの質問等に応じて変更することがある。

授業方法

年間を通じて講義を行うが、受講者による発表も予定している。

準備学習

事前に教科書あるいは配布資料の該当箇所を読んでおくこと(約1時間)。

成績評価の方法

第2学期(学年末試験):20%
レポート:25%
平常点(クラス参加、グループ作業の成果等):25%
毎回提出するコメント・質問の内容:30%
出席状況、毎回提出するコメント・質問の内容、レポートの内容、学年末試験の成績などにより、総合的に判断する。詳細は授業時に指示する。

教科書

斉木美知世・鷲尾龍一『日本文法の系譜学 ~国語学史と言語学史の接点~』(「言語・文化選書」32)、開拓社2012

参考文献

授業時に指示する。

履修上の注意

第1回目の授業に必ず出席のこと。