○2年次演習B
日本美術史研究の基礎技術―
031-A-220

担 当 者 単 位 数 配当年次 学 期 曜 日 時 限
島尾 新 教授 4 2 第1学期週2回
2
2

授業概要

日本美術史研究を行う上で必要な基礎技術を学びながら、受講者各自が担当した作品についての簡単な研究発表を行い、作品の基礎的なディスクリプションができるようにする。具体的には、1)文献・史料探索の方法、2)プレゼンテーション用ソフトを用いた発表の技術、3)スキャナでの画像入力・デジタルカメラでの撮影技術、4)変体仮名および行書・草書の読み書き、5)美術品の扱いなどについて基礎的なことを学ぶ。またまた研究テーマの設定と発表用資料の作り方、ディスカッションの技術などについて実習する。

到達目標

1)基礎的な文献・史料が探索できるようになること、2)プレゼンテーション用ソフトを用いた発表ができるようになること、3)デジタル画像の基礎的な扱いができるようになること。4)作品の基本的なディスクリプションができるようになること。

授業計画

1 イントロダクション
2 日本美術史研究に必要なもの
3 日本美術の調べ方
4 アプローチの方法
5 担当作品の決定
6 変体仮名演習(1)
7 変体仮名演習(2)
8 パワーポイントの技術
9 論文を読む(1)
10 デジタル画像の基礎知識
11 画像処理の基礎
12 論文を読む(2)
13 掛軸と絵巻の扱い
14 ディスクリプションの基礎1
絵画(平面):描かれているものの確認
15 ディスクリプションの基礎2
絵画(平面):描かれているものの関係
16 ディスクリプションの基礎3
絵画(平面):描かれているものの秩序
17 ディスクリプションの基礎4
彫刻(立体):立体の表現
18 ディスクリプションの基礎5
主題について
19 各人の発表とディスカッション(1)
20 各人の発表とディスカッション(2)
21 各人の発表とディスカッション(3)
22 各人の発表とディスカッション(4)
23 各人の発表とディスカッション(5)
24 各人の発表とディスカッション(6)
25 各人の発表とディスカッション(7)
26 各人の発表とディスカッション(8)
27 各人の発表とディスカッション(9)
28 各人の発表とディスカッション(10)
29 全体のまとめ
30 到達度確認

授業方法

ゼミ形式でディスカッションを交えながら行う。美術品について自由に語れるようになることが目標の一つなので、ディスクリプションがテーマの時には、原則として全員の発言を求める。パワーポントなど、技術的な項目については、必要に応じて授業以外にも実習の時間を設ける。

準備学習

変体仮名の読解には予習・復習を課す(30分程度)。画像の取り込みやパワーポイントの扱いなどの基礎技術については、各自で実際にやってみて復習すること(30分程度)。

成績評価の方法

レポート:30%
平常点(クラス参加、グループ作業の成果等):70%
授業への参加度(発表・発言・コメントペーパー)を中心に、学期末のレポートを加えて評価する。学生へのフィードバックはコメントペーパーで行う。

参考文献

参考文献は、講義のなかで紹介する。

履修上の注意

第1回目の授業に必ず出席のこと。

その他

学生との連絡はメールで行う。