東洋史特殊講義

032-A-202

担 当 者 単 位 数 配当年次 学 期 曜 日 時 限
第1学期  橋爪 烈 講師
第2学期  佐々木 紳 講師
4 2~4 通年 4

授業概要

20世紀初頭に終焉を迎えるまでのおよそ600年にわたり、中東・北アフリカ・バルカン半島の主要部分を勢力下におさめたオスマン帝国は、世界史のさまざまな局面において、あるときは「主役」として、またあるときは「脇役」として、独特の存在感を示してきた。この授業では、とくに歴史的出来事の「比較と連関」に留意して、同時代の世界史の動向と密接に連動しながら展開していくオスマン帝国の歴史を学ぶ。扱う時代としては、16世紀から20世紀初頭にかけての「近世」と「近代」に重きを置くことにする。

授業の目的・内容

・オスマン帝国史の通時的な見取り図を描けるようになる。
・オスマン帝国の歴史を、同時代の世界史の動向のなかに位置づけながら説明できるようになる。
・オスマン帝国の歴史を事例として、世界史を「比較と連関」の視座から把握できるようになる。

授業計画

1 第2学期の授業の紹介と導入
2 世界史のなかのトルコ人
3 オスマン帝国の成立
4 オスマン帝国の拡大
5 オスマン帝国の近世(1)
6 オスマン帝国の近世(2)
7 近世から近代へ(1)
8 近世から近代へ(2)
9 オスマン帝国の近代:改革・立憲・専制(1)
10 オスマン帝国の近代:改革・立憲・専制(2)
11 オスマン帝国の近代:改革・立憲・専制(3)
12 オスマン帝国の近代:革命・戦争・終焉(1)
13 オスマン帝国の近代:革命・戦争・終焉(2)
14 オスマン帝国の近代:革命・戦争・終焉(3)
15 第2学期の授業の総括と確認
教科書は必ず持参すること。

授業方法

講義形式で進める。特定のテキストは用いず、レジュメ等を授業内で適宜配布する。

準備学習

オスマン帝国の歴史はもとより、受講者各自の興味や関心に応じて、その他の地域や出来事に関する情報を積極的に収集して授業に臨むこと(60分)。なお、授業では日本史を含むさまざまな歴史的出来事に言及することになるので、高校の世界史や日本史の教科書・資料集などを活用して基本的な情報を確認するとよい。

成績評価の方法

レポート:40%(第一学期の講義内容を踏まえた上で、受講者各人の研究テーマに関する学説史(先行研究のまとめ)レポートが作成されているか否かを評価する。)
平常点(クラス参加、グループ作業の成果等):60%(毎回、その日の講義内容をまとめる小レポートの作成が課される。指示された課題を適切に行っているか否かを評価する。また適宜課題を出すので、その提出状況及び内容も平常点に加える。)
第一学期の成績は平常点と期末のレポートにて評価する。総合成績は両学期の成績の平均をとる。

教科書

フレッド・M・ドナー『イスラームの誕生』、慶応義塾大学出版会2014年、ISBN=9784766421460
教科書購入については初回の授業にて説明するので、それ以前に購入する必要はない。

参考文献

嶋田襄平『イスラムの国家と社会』(世界歴史叢書)、岩波書店2003年、ISBN=9784000045513
中村廣治郎『イスラム教入門』(岩波新書 538)、岩波書店1998年、ISBN=9784004305385
井筒俊彦『イスラーム思想史』(中公文庫BIBLIO)、中央公論新社2005年、ISBN=9784122044791
イブン・イスハーク『預言者ムハンマド伝 全4巻』(イスラーム原典叢書)、岩波書店2010-2012年、ISBN=9784000284110
バラーズリー『諸国征服史 全3巻』(イスラーム原典叢書)、岩波書店2012-2014年、ISBN=9784000284158
参考文献については、指示があった場合は目を通すこと。この他の文献については授業中に適宜紹介する。

履修上の注意

第1回目の授業に必ず出席のこと。

その他

総合基礎科目で開講されている「イスラム世界」を併せて受講すると理解が深まる。

オフィスアワー

曜日:
金曜日
時間:
18:00以降
場所:
講師談話室
備考:
本講義担当者は5時限目の「イスラム世界」も担当しており、授業後の質問等への対応が不可能である。よって、5時限目終了後に質問等を受け付ける。またメールでの質問も可である。メールアドレスについては配布資料に提示する。

佐々木 紳 講師 (第2学期)

授業概要

20世紀初頭に終焉を迎えるまでのおよそ600年にわたり、中東・北アフリカ・バルカン半島の主要部分を勢力下におさめたオスマン帝国は、世界史のさまざまな局面において、あるときは「主役」として、またあるときは「脇役」として、独特の存在感を示してきた。この授業では、とくに歴史的出来事の「比較と連関」に留意して、同時代の世界史の動向と密接に連動しながら展開していくオスマン帝国の歴史を学ぶ。扱う時代としては、16世紀から20世紀初頭にかけての「近世」と「近代」に重きを置くことにする。

到達目標

・オスマン帝国史の通時的な見取り図を描けるようになる。
・オスマン帝国の歴史を、同時代の世界史の動向のなかに位置づけながら説明できるようになる。
・オスマン帝国の歴史を事例として、世界史を「比較と連関」の視座から把握できるようになる。

授業計画

1 第2学期の授業の紹介と導入
2 世界史のなかのトルコ人
3 オスマン帝国の成立
4 オスマン帝国の拡大
5 オスマン帝国の近世(1)
6 オスマン帝国の近世(2)
7 近世から近代へ(1)
8 近世から近代へ(2)
9 オスマン帝国の近代:改革・立憲・専制(1)
10 オスマン帝国の近代:改革・立憲・専制(2)
11 オスマン帝国の近代:改革・立憲・専制(3)
12 オスマン帝国の近代:革命・戦争・終焉(1)
13 オスマン帝国の近代:革命・戦争・終焉(2)
14 オスマン帝国の近代:革命・戦争・終焉(3)
15 第2学期の授業の総括と確認

授業方法

講義形式で進める。特定のテキストは用いず、レジュメ等を授業内で適宜配布する。

準備学習

オスマン帝国の歴史はもとより、受講者各自の興味や関心に応じて、その他の地域や出来事に関する情報を積極的に収集して授業に臨むこと(60分)。なお、授業では日本史を含むさまざまな歴史的出来事に言及することになるので、高校の世界史や日本史の教科書・資料集などを活用して基本的な情報を確認するとよい。

成績評価の方法

第2学期(学年末試験):50%(受講者数に応じて試験にするかレポートにするかを判断する。)
レポート:30%(書評形式の中間レポートを提出してもらう。なお、中間レポートを提出しない者には期末試験の受験資格(または期末レポートの提出資格)を与えないので注意すること。)
平常点(クラス参加、グループ作業の成果等):20%(授業に関するコメントを記入するための用紙を毎回提出してもらい、平常点を判定するための材料とする。)
なお、総合成績は第1学期と第2学期の評価の平均値とする。

フレッド・M・ドナー『イスラームの誕生』、慶応義塾大学出版会2014年、ISBN=9784766421460
教科書購入については初回の授業にて説明するので、それ以前に購入する必要はない。

嶋田襄平『イスラムの国家と社会』(世界歴史叢書)、岩波書店2003年、ISBN=9784000045513
中村廣治郎『イスラム教入門』(岩波新書 538)、岩波書店1998年、ISBN=9784004305385
井筒俊彦『イスラーム思想史』(中公文庫BIBLIO)、中央公論新社2005年、ISBN=9784122044791
イブン・イスハーク『預言者ムハンマド伝 全4巻』(イスラーム原典叢書)、岩波書店2010-2012年、ISBN=9784000284110
バラーズリー『諸国征服史 全3巻』(イスラーム原典叢書)、岩波書店2012-2014年、ISBN=9784000284158
参考文献については、指示があった場合は目を通すこと。この他の文献については授業中に適宜紹介する。

履修上の注意

第1回目の授業に必ず出席のこと。

その他

総合基礎科目で開講されている「イスラム世界」を併せて受講すると理解が深まる。

オフィスアワー

曜日:
金曜日
時間:
18:00以降
場所:
講師談話室
備考:
本講義担当者は5時限目の「イスラム世界」も担当しており、授業後の質問等への対応が不可能である。よって、5時限目終了後に質問等を受け付ける。またメールでの質問も可である。メールアドレスについては配布資料に提示する。

佐々木 紳 講師 (第2学期)

授業概要

20世紀初頭に終焉を迎えるまでのおよそ600年にわたり、中東・北アフリカ・バルカン半島の主要部分を勢力下におさめたオスマン帝国は、世界史のさまざまな局面において、あるときは「主役」として、またあるときは「脇役」として、独特の存在感を示してきた。この授業では、とくに歴史的出来事の「比較と連関」に留意して、同時代の世界史の動向と密接に連動しながら展開していくオスマン帝国の歴史を学ぶ。扱う時代としては、16世紀から20世紀初頭にかけての「近世」と「近代」に重きを置くことにする。

到達目標

・オスマン帝国史の通時的な見取り図を描けるようになる。
・オスマン帝国の歴史を、同時代の世界史の動向のなかに位置づけながら説明できるようになる。
・オスマン帝国の歴史を事例として、世界史を「比較と連関」の視座から把握できるようになる。

授業計画

1 第2学期の授業の紹介と導入
2 世界史のなかのトルコ人
3 オスマン帝国の成立
4 オスマン帝国の拡大
5 オスマン帝国の近世(1)
6 オスマン帝国の近世(2)
7 近世から近代へ(1)
8 近世から近代へ(2)
9 オスマン帝国の近代:改革・立憲・専制(1)
10 オスマン帝国の近代:改革・立憲・専制(2)
11 オスマン帝国の近代:改革・立憲・専制(3)
12 オスマン帝国の近代:革命・戦争・終焉(1)
13 オスマン帝国の近代:革命・戦争・終焉(2)
14 オスマン帝国の近代:革命・戦争・終焉(3)
15 第2学期の授業の総括と確認

授業方法

講義形式で進める。特定のテキストは用いず、レジュメ等を授業内で適宜配布する。

準備学習

オスマン帝国の歴史はもとより、受講者各自の興味や関心に応じて、その他の地域や出来事に関する情報を積極的に収集して授業に臨むこと(60分)。なお、授業では日本史を含むさまざまな歴史的出来事に言及することになるので、高校の世界史や日本史の教科書・資料集などを活用して基本的な情報を確認するとよい。

成績評価の方法

第2学期(学年末試験):50%(受講者数に応じて試験にするかレポートにするかを判断する。)
レポート:30%(書評形式の中間レポートを提出してもらう。なお、中間レポートを提出しない者には期末試験の受験資格(または期末レポートの提出資格)を与えないので注意すること。)
平常点(クラス参加、グループ作業の成果等):20%(授業に関するコメントを記入するための用紙を毎回提出してもらい、平常点を判定するための材料とする。)
なお、総合成績は第1学期と第2学期の評価の平均値とする。

参考文献

林佳世子『オスマン帝国500年の平和』(興亡の世界史10)、講談社2008年、ISBN=9784062807104
新井政美『トルコ近現代史』、みすず書房2001年、ISBN=4622033887
C・V・フィンドリー『世界史のなかのテュルク』、明石書店2017
その他の関連文献は、日本語・ヨーロッパ諸語のものを中心に授業内で紹介する。

第1回目の授業に必ず出席のこと。

総合基礎科目で開講されている「イスラム世界」を併せて受講すると理解が深まる。