西洋史特殊講義
フランス近世史の諸問題―
032-A-203

担 当 者 単 位 数 配当年次 学 期 曜 日 時 限
中野 隆生 教授 4 2~4 通年 2

到達目標

フランス史上、おおよそ16世紀から18世紀までの時期を「近世」と呼ぶようになったのは、さほど昔のことではない。この時期はまた、絶対王政期とかアンシアン・レジーム期とも称されてきた。こうしたフランスの「近世」を、本講義では、政治的な動きを軸に展望する。イタリア戦争を起点に、宗教戦争、ブルボン王政、啓蒙の時代をへて、フランス革命のとば口にまでたどりつきたいと考えている。フランス近世にかんする知見は、19世紀以降のフランスやヨーロッパの社会、歴史を理解するためのべースとなり、やがて、現在の多様な問題群を考える手がかりを提供してくれるであろう。

授業計画

1 ガイダンス
2 イタリア戦争の時代
3
4
5
6 宗教戦争の時代
7
8
9
10
11 ルイ13世とリシュリュー
12
13
14
15 前期のまとめ
16 マザランとルイ14世
17
18
19 ルイ14世の親政
20
21
22
23 予備日
24 啓蒙の時代
25
26
27
28 フランス革命へ
29 予備日
30 授業のまとめ
様々な理由から授業が計画通りに進まないこともある。

授業方法

地図、設計図、写真、グラフ、表などを頻用し、重要なものはペーパーとして配布する。いずれも考えるための素材である。

準備学習

15~18世紀のフランス、ヨーロッパの概要については予習しておくことが望ましい。はるかに受講しやすくなる。

成績評価の方法

第2学期(学年末試験):70%(授業の理解度、歴史的洞察力)
レポート:30%(課題にかんする十分な調査と的確な議論)
夏休みの課題としてレポートを課す。学年末試験は、諸般の事情を勘案して、レポートに代えることがある。

教科書

教科書はとくに定めない。必要におうじて参考となる文献を紹介する。