西洋史特殊講義
国際テロリズムと第一次世界大戦―
032-A-203

担 当 者 単 位 数 配当年次 学 期 曜 日 時 限
佐原 徹哉 講師 2 2~4 第1学期 2

授業概要

第一次世界大戦の発生に国際テロ組織が果たした役割を検証する。
 
国際テロ組織の定義
複数の国家に股がる領域で活動し、様々な政治目的を持つが、その実現の手段として、武力を用いた破壊行為を含む非合法な活動を行うことを正当化している集団
 
具体的な対象
内部マケドニア革命機構(Internal Macedonian Revolutionary Organization, IMRO: Vûtreshnata Makedonska revoljutsionalna organizatsija)
テシュキラート・マフスーサ(特務機関、Teşkilatı Mahsusa)
黒手組(Black Hand, Crna Ruka, Unification or Death, Ujedinjenje ili Smrt)
アルメニア革命連盟(Armenian Revolutionary Federation, ARF, Dashnaktsutiun)
 
検討する時代と地域
1890年代から1920年代まで
バルカン半島を中心に、オスマン帝国領アナトリア半島を含む領域
 
中心となる検討課題
国際テロ組織同士の接触・交流がそれぞれの組織の性格・政治手法の変化に与えた影響の分析
国際テロ組織と「テロ支援国家」の関係、とりわけ、前者が後者の政策に与えた影響の分析

到達目標

第一次世界大戦の勃発と国際テロ組織の活動についての概略を理解する

授業計画

1 オリエンテーション
2 オスマン帝国と民族問題
3 マケドニア問題
4 内部マケドニア革命機構(IMRO)の結成
5 IMROの組織と戦術の特徴
6 アルメニア革命連盟(ARF)とIMROの関係
7 青年トルコ人と統一と進歩委員会(CUP)
8 CUPとIMROの関係
9 バルカン戦争
10 IMROとテシュキラート・マフスーサの関係
11 黒手組
12 黒手組とIMROの関係
13 サラエボ事件
14 総括
15 自主研究

授業方法

講義形式

準備学習

授業用の資料を確認しておくこと

成績評価の方法

第1学期(学期末試験):90%
平常点(クラス参加、グループ作業の成果等):10%