● 日本史演習
―『類聚三代格』講読―
032-A-211
担 当 者
単 位 数
配当年次
学 期
曜 日
時 限
鐘江 宏之 教授
4
2~4
通年
木
2
『類聚三代格』所収の格を、編年順に精読する。律令法を中心とした日本古代史の研究方法を身につけるとともに、当該の時代の様相について考察することを目的とする。本年度は大同3年(808)7月26日勅(隼人司官員事)から読み進める。9世紀前半の時期の内容である。
日本古代史の基本史料を読解する能力を身につけ、研究テーマとなるさまざまな問題を知って、自身で調べることができるようになること。
授業開始時に、計画表を提示し、報告の分担を決める。初回は、授業計画の説明や出席者の自己紹介などを行ってもらい、日本古代史の研究についての基本的な手引きを説明する。第2回目には、日本律令法の概説を行う。第3回目には、『類聚三代格』の解題を行う。第4回目以降、担当学生による報告と討論を行う。なお、年度の最終回には、史料読解に関する小試験を行う。
毎回、指定した対象史料(格の本文)を検討しながら読み進め、その結果を学生が分担してまとめる。また、関連するテーマについて、学生が分担して報告し、それにもとづいて討論を行う。
配布する史料プリントについて、訓読と現代語訳ができるように、全員が毎回準備(予習)してくること。
小テスト:20%
出席:40%
担当した報告:20%
討論への参加:20%
『類聚三代格 前篇』(新訂増補国史大系(普及版))、吉川弘文館
『類聚三代格 後篇/弘仁格抄』(新訂増補国史大系(普及版))、吉川弘文館
テキストの諸刊本を編集したプリントを、授業の進行にあわせて、随時配布する。
参加者全員に対して、当該回の対象史料(格の本文)の予習を求めるので、毎回きちんと準備されたい。