言語・情報コース ゼミナール(3)
広告・政治宣伝の歴史と現在 基礎編―
035-A-311

担 当 者 単 位 数 配当年次 学 期 曜 日 時 限
高田 博行 教授 2 3~4 第1学期 4

授業概要

われわれは日常生活の中で、広告・政治宣伝(プロパガンダ)にさらされて、その情報戦略によって知らず知らずのうちに多かれ少なかれ「誘導」されている。この広告・政治宣伝の歴史を振り返るとともに、現在の状況を分析するための基本的な視点と方法論を学ぶ。

到達目標

広告・政治宣伝の歴史と現在を概観することによって、広告・政治宣伝に踊らされない視点の持ち方を獲得すること。

授業計画

1 導入
2 「プロパガンダ」とはなにか?
3 「事実もどき」による大衆操作
4 希少性、好意の返報性による説得
5 恐怖アピール
6 繰り返し、断言、誇大表現
7 商品パッケージの力
8 群集心理
9 マス・メディアの負の側面
10 戦時プロパガンダ
11 政治家のことば
12 プロパガンダ戦略が失敗するとき
13 プロパガンダ戦略を打ち破る
14 総括
15 予備日

授業方法

教員による導入のあと、受講生が各テーマについて内容紹介する発表を行い、それについてグループ討議そして全体議論を行い理解を深める。なお、商品パッケージに関するゲストスピーカーを予定している。

準備学習

次回の授業の導入となる資料を事前に配付するので、必ず読んでおくこと。

成績評価の方法

レポート:45%
平常点(クラス参加、グループ作業の成果等):10%
発表(プレゼンテーション):45%

参考文献

ジャウエット/オドンネル著(松尾光晏訳)『大衆操作 ―宗教から戦争まで―』、ジャパン・タイムズ1993
プラトカニス/アロンソン(社会行動研究会訳)『プロパガンダ 広告・政治宣伝のからくりを見抜く』、誠信書房2001
佐藤卓己『現代メディア史』、岩波書店1998
ギュスターヴ・ル・ボン著(櫻井成夫訳)『群集心理』、講談社学術文庫1993
シェリー・ローズ・シャーベイ著(上地明彦監訳)『「影響言語」で人を動かす』、実務教育出版2010
そのほかの参考文献については、授業のなかで適宜紹介する。

履修上の注意

履修者数制限あり。
第1回目の授業に必ず出席のこと。

その他

言語・情報コースゼミナール(3)を履修する学生は、言語・情報コースゼミナール(4)と合わせて通年で履修せねばならない。