言語・情報 講義(1)
言語学の考え方―
035-A-511

担 当 者 単 位 数 配当年次 学 期 曜 日 時 限
保阪 良子 講師 2 1~4 第1学期 3

授業概要

言語学は一見、退屈で難しいと思われていますが、実は、とても身近な学問です。研究テーマは私たちが日頃、意識することなく使っている母語-日本語-の中にも、中学から学んできた英語、大学で学び始めた新しい外国語の中にも見つけることができます。言語学は外国語学習のために存在するのではありませんが、その中には、ことば、外国語を学ぶためのヒントがたくさん含まれています。今まさに、大学でドイツ語、その他いろいろな外国語の学習に挑戦している人のための気づきのきっかけを提供できるような授業を目指します。

到達目標

言語学の基本概念を理解し、自分が学習している外国語に引き寄せて分析したり説明することができるようになることを目標とします。

授業計画

1 授業の進め方、使用教科書、評価方法等についてのガイダンスを行います。
2 人間は言語が習得できる
3 「言語学用語」
4 「母語」vs 「母国語」
5 「比較」と「対照」
6 間違えることの不安-発音-
7 間違えることの不安-文法-
8 「空気を読む」のは悪いことばかりじゃない
9 名詞の性
10 数と格
11 常に変化する言語
12 「過去」のとらえ方
13 言語の「生産性」
14 まとめ
15 到達度確認

授業方法

教科書、あるいはプリントを使用して、講義形式で進めます。受講生が特に何に関心を持っているのかについては重視しますので、希望などは常に受け付けます。

準備学習

講義で扱った項目については、教科書の該当する箇所を復習として読んでください。テレビ、書籍、インターネットなど、ことば関連で気がついたこと、気になったことはメモして、授業中に積極的に問題提起してください。

成績評価の方法

第1学期(学期末試験):50%
平常点(クラス参加、グループ作業の成果等):50%

教科書

黒田龍之介『外国語を学ぶための言語学の考え方』(中公新書)初版、中央公論新社2016年、ISBN=9784121023636

参考文献

関連図書、辞典等は、適宜授業中に紹介します。