言語・情報コース 専門演習(4)
035-B-311

担 当 者 単 位 数 配当年次 学 期 曜 日 時 限
白井 宏美 講師 2 3~4 第2学期 4

授業概要

言語コミュニケーションに関して、談話分析、会話分析、語用論、社会言語学などからアプローチする研究を提示します。その際、日独比較(日本語とドイツ語、日本文化とドイツ文化)の観点が入っているのが特徴です。観察・分析対象は、対面会話、チャット、戯曲、映画、漫才などから人とロボットのコミュニケーションに至るまで広範囲に及びます。

到達目標

談話分析、語用論の研究領域におけるの基本概念を習得し、言語・非言語行動について分析、説明する力と日独比較研究を遂行するために必要な能力・知識を身につけることができる。

授業計画

1 オリエンテーション・授業計画の説明
2 言語コミュニケーションの概観
3 対面コミュニケーション(1)
「あいづち」の日独比較
4 対面コミュニケーション(2)
「協調様式」の日独比較
5 対面コミュニケーション(3)
「雑談」の日独比較
6 雑談をデータとした分析練習
7 分析結果のプレゼンテーションとディスカッション
8 チャット・コミュニケーション(1)
チャットルームにおける「会話」の交わし方-日独比較研究-
9 チャット・コミュニケーション(2)
日独のチャットにおける挨拶場面の特徴
10 SNSをデータとした分析練習
11 分析結果のプレゼンテーションとディスカッション
12 文学作品におけるコミュニケーション(1)
かけひきとしての「スタイルシフト」
13 文学作品におけるコミュニケーション(2)
「選好」されない返答
14 戯曲をデータとした分析練習
15 分析結果のプレゼンテーションとディスカッション
16 映画作品におけるコミュニケーション(1)
ドイツ映画『ラン・ローラ・ラン』冒頭部の会話構造
17 映画作品におけるコミュニケーション(2)
登場人物の性格づけ―『ラン・ローラ・ラン』の電話会話を例にして―
18 映画をデータとした分析練習
19 分析結果のプレゼンテーションとディスカッション
20 マルチモーダルコミュニケーション(1)
聞き手はトラブルをどのように可視化するのか
21 マルチモーダルコミュニケーション(2)
「視線はずし」に着目して
22 マルチモーダルコミュニケーション(2)
日独比較の観点から
23 専門家の説明をデータとした分析練習
24 分析結果のプレゼンテーションとディスカッション
25 人とロボットのコミュニケーション(1)
ロボット漫才
26 人とロボットのコミュニケーション(2)
協奏型ロボットデザイン
27 人とロボットのコミュニケーション(3)
ロボット演出
28 ロボットをデータとした分析練習
29 授業の総括
30 振り返りと到達度確認

授業方法

グループディスカッションの機会を多く取り入れます。また、学んだ分析方法を使って、実際にデータを分析する練習をします。分析結果のプレゼンテーションも重視します。

準備学習

学んだ概念や分析手法をしっかり復習してください。

成績評価の方法

レポート:50%
平常点(クラス参加、グループ作業の成果等):50%

教科書

プリントを配布します。

履修上の注意

履修者数制限あり。
第1回目の授業に必ず出席のこと。