環境教育論Ⅱ
038-A-205

担 当 者 単 位 数 配当年次 学 期 曜 日 時 限
中村 和彦 講師 2 2~4 第1学期 3

授業概要

環境教育に必要なものは、環境問題に関する知識と、それに基づいた各自の信念である。この授業では、現代の世界が抱える具体的な環境問題やそれらに対する取り組みの進展について理解したうえで、今後の環境問題を克服するために求められる態度や技能、さまざまな連携などを知り、環境配慮行動につながる教育のあり方について各自が信念を持つことを目指す。

到達目標

環境問題とその対策に関する知識、および環境教育に関する主要な理論と技術を習得し、それに基づいて「環境教育とはこうあるべき」という信念を堂々と表明する力を身につけることができる。

授業計画

1 オリエンテーション:「環境」とは?
2 人類の発展と環境問題
3 世界の環境問題(1):地球温暖化問題
4 世界の環境問題(2):生態系と生物多様性
5 世界の環境問題(3):資源制約とゴミ問題から循環型社会形成へ
6 世界の環境問題(4):食料・水・人口
7 持続可能性とその教育
8 世界と日本の比較:森林に関する問題を事例に
9 環境教育の目的と理論的背景
10 環境教育の方法(1):自然体験
11 環境教育の方法(2):アクティブ・ラーニング
12 環境教育の方法(3):情報通信技術の活用
13 環境教育の方法(4):映像音声メディアの活用
14 まとめ:環境教育とは何か?
15 到達度確認
履修人数によって、一部内容を変更する場合がある。

授業方法

第1回~第9回は講義形式を中心とするが、各回の後半には意見交換の時間も設ける。
第10回~第15回は、グループワークを中心とする。

準備学習

受講者は、日本環境教育学会編『環境教育』(教育出版、2012年)の該当部分を事前に読んで、それに関する自分の考えを持っておくこと(約30分)。

成績評価の方法

レポート:60%
平常点(クラス参加、グループ作業の成果等):40%

教科書

日本環境教育学会編『環境教育』、教育出版2012年、ISBN=9784316803159

参考文献

日本環境教育学会編『環境教育辞典』、教育出版2013年、ISBN=9784316801308

その他

受講者の積極的な発言と受講者同士の意見交換を重視するので、その準備のためにも、事前に教科書の該当ページを読み、さらに重要語句を『環境教育辞典』や各種ウェブサイトでチェックしておくことが望ましい。