算数科概説B
問いかける算数学習―
038-A-603

担 当 者 単 位 数 配当年次 学 期 曜 日 時 限
三浦 芳雄 特別任用教授 2 2~4 第1学期 5

授業概要

児童が学ぶ算数を、なぜ学ぶのか・何を学ぶのか・どのように学ぶのか、算数教育の目標・内容・方法の観点から考察し、基本的な理解をめざす。

到達目標

小学校算数科の指導内容は、次の4領域に分けられている。
   A、数と計算  B、量と測定  C、図形  D、数量関係
これらの内容を、低学年(1.2年)、中学年(3.4年)、高学年(5.6年)の観点から考察し、児童が算数を学ぶときに必要な手立てを考察する。
 
 

授業計画

1 A(低) 十進位取り記数法 加法・減法・乗法の意味
2 A(中) 除法の意味 等分除・包含除
3 A(高) 小数・分数の乗法・除法・計算方法
4 B(低) 直接比較・間接比較・任意単位・普遍単位
5 B(中) 平面図形の求積 等積変形・倍積変形
6 B(高) 単位量当たりの大きさ 立体図形の求積
7      これまでのまとめと補足
8 C(低) 基本図形の構成要素と性質①
9 C(中) 基本図形の構成要素と性質②
10 C(高) 基本図形の構成要素と性質③
    拡大図・縮図 線対称・点対称
11 D(低) 加法・減法の相互関係 逆思考
12 D(中) 資料の分類整理 表とグラフ
13 D(高) 比・比例・反比例 式とグラフ 文字を用いた式
14     これまでのまとめと補足
15     総復習
上記の指導内容は、学年や領域によって明確に区分されるものではないが、一例として掲載しておく。

授業方法

講義が中心になるが、グループワークなどもとり入れていく。

準備学習

各授業内容については、小学校から高等学校までの学習経験を思い起こし、自分が行うであろう算数授業を想定し、講義内容と関連づけておくことが望ましい。

成績評価の方法

第1学期(学期末試験):40%(指導内容についての的確な理解)
レポート:40%(指導内容についての的確な意見を持つ)
平常点(クラス参加、グループ作業の成果等):20%(学ぶ姿勢・探求する姿勢、意欲的積極的な取りくみ)

教科書

文部科学省『小学校学習指導要領解説  算数編』、東洋館出版社平成20

参考文献

日本数学教育学会 編著『算数教育指導用語辞典』第4版、教育出版2013

履修上の注意

第1回目の授業に必ず出席のこと。