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物性物理学1 物3年
041-A-371
担 当 者 |
単 位 数 |
配当年次 |
学 期 |
曜 日 |
時 限 |
高橋 利宏 教授
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2 |
3 |
第1学期 |
木 |
1 |
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我々の世界を構成する身近な物質の様々な性質を、物理学の原理に基づいて統一的に理解しようとする学問が物性物理学である。原子の内部構造、すなわち原子内の電子の振る舞いから出発して集合体を形成する機構を議論する。結晶の周期構造を、X線回折を使って解析する原理を学ぶ。次に金属を自由電子モデルに基づいて説明する。電子の量子力学的な振る舞いが物質の巨視的な性質にも反映されていることを学ぶ。
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原子の内部構造、すなわち原子内の電子の振る舞いから出発して集合体を形成する機構を理解する。結晶の周期構造をX線回折を使って解析する原理を理解する。金属を自由電子モデルに基づいて学び、電子の量子力学的な振る舞いが物質の巨視的な性質にも反映されていることを理解する。
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1 |
原子から固体へ |
2 |
原子の構造と周期律 |
3 |
原子間の結合機構 |
4 |
固体の凝集機構と結晶構造 |
5 |
結晶格子の周期構造 |
6 |
逆格子とブリルアンゾーン |
7 |
原子によるX線の散乱 |
8 |
結晶による回折 |
9 |
自由電子モデル |
10 |
フェルミ面、フェルミ分布 |
11 |
自由電子ガスの基本的性質 |
12 |
電子ガスの電気伝導と熱伝導 |
13 |
電流磁気効果 |
14 |
総括:原子から固体へ |
15 |
理解度の確認 |
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板書を中心とした講義形式。必要に応じてプロジェクターを使用するが、画像についてはコピーを配付する。原則として毎回レポート課題を出し、添削して返却する。
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予習は必ずしも要求しないが、授業のあとに、レポートの課題を考えることを含めて教科書の当該部分をよく読んで、復習をしっかりやること(約30分)。
- 第1学期(学期末試験):54%(学期後半の講義内容、および全体の理解度確認)
- 中間テスト:36%(学期前半の講義内容の理解度確認)
- レポート:10%(毎回の講義内容の確認と発展的な課題。添削して返却する。)
- 適当な時期に中間試験を行う。中間、期末の試験結果にレポートの提出状況を加味して評価する。
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溝口 正『物質科学の基礎 物性物理学』、裳華房、1989年、ISBN=4785320346
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必要に応じて、講義時に参考文献を紹介する。
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諸連絡のためにG-portを使用することがある。