物理実験1 物2年

041-A-251

担 当 者 単 位 数 配当年次 学 期 曜 日 時 限
西坂 崇之 教授
高橋 利宏 教授
池田 久美 講師
落合 博明 講師
久保田 秀美 講師
水谷 巽 講師
水野 潤 講師
中根 大介 助教
開 康一 助教
4 2 第1学期 木、金 3、4、5

授業概要

最も基礎的な実験を通して基礎技術の修練、基礎的物理概念の形成、測定実験の体験を行うことを目的とする。また、ただ単に与えられた実験装置で測定を行うだけではなく、「もの」を作る技術の習得も目指す。実際に「もの」をつくる能力は、理学系か工学系かを問わず、実験科学では本質的に重要だからである。

授業の目的・内容

基礎科学実験1(物理)の内容を発展させ、基礎技術の修練、基礎的物理概念の形成、測定実験の体験を行う。実験ノートは毎回提出し、添削して返却される。これにより、実験記録の取り方について具体的に学ぶ。実験室での測定に加え、工作工場での工作機械を使った作業、製図の基礎を体験する。

授業計画

1 ガイダンス、概論および製図
2 熱伝導率の実験
3 クントの実験
4 増幅回路の制作と測定
5 電子の比電荷
6 ブラウン運動の観察
7 波と反射
8 フーリエ級数
9 電気伝導度の測定
10 画像処理
11 分光
12 プランク定数
13 旋盤工作:ラボ・ジャッキの製作(1)
14 組立の工作:ラボ・ジャッキの製作(2)
15 理解度の確認ノート提出

授業方法

実験および実習。各人みずから手を下して実験および作業を行う。1は全員一緒に、2~14は組分表によって定められた班ごとに実験を行う。班によって実験を行うテーマの順番が異なる。テーマ13、14は9月の集中講義期間中、または春休み中の二日間に工作工場で実施する(担当:下川・栗原)。テーマ13、14をどの時期に行うかは班により異なる。組分表は後日掲示する。2~12のテーマでは各自で実験ノートを作成し、毎回提出する。提出された実験ノートは添削して返却する。定められた時間以外の実験装置の使用は認めない。各自が十分に予習して実験に臨むこと。各自で用意するもの:実験ノート(B5サイズ、糸綴じ)、グラフ用紙3種(正方眼、片対数、両対数)、関数電卓、糊、はさみ

準備学習

事前にテキストをしっかり読んでおく(約30分)。予習問題がある場合は事前に解き、実験ノートに「予習」として記載しておくこと。

成績評価の方法

レポート:60%(毎回の実験ノート提出の有無10%。内容評価50%。)
平常点(クラス参加、グループ作業の成果等):40%(出席の有無に加えて、実験への取り組み方を評価に加える。)
実験ノートが不完全な場合は再提出となる。再提出を怠った場合は提出無しと評価されるので注意すること。

大西清『JISにもとづく標準製図法』、理工学社ISBN=978-4-8445-2741-1

第1回目の授業に必ず出席のこと。

ガイダンス、および各実験テーマでの遅刻は認めない。汚れて困る服装をしないこと。