有機化学概論Ⅰ 化1年
有機化学の基礎を固める―
042-A-121

担 当 者 単 位 数 配当年次 学 期 曜 日 時 限
秋山 隆彦 教授 2 1 第1学期 2

授業概要

高校で学んできた有機化学と異なり、大学における有機化学では、原子間結合の生成あるいは解離を電子の動きを考えながら理解しなければならない。本講義を通して有機化学の基礎を習得するだけでなく、有機化学が「生命の基礎科学」と「人工物創製の化学」の基礎となる重要な学問であることを学んでほしい。

到達目標

有機化学とはどのような学問か大まかに理解し、そのためにはどのように有機化学を勉強すべきかを到達目標とする。

授業計画

1 有機化合物の成り立ち:高校化学の復習
2 有機化合物の成り立ち:立体化学と官能基
3 有機化合物の構造と化学結合
4 酸と塩基
5 有機化学反応の進み方:電子論
6 有機化学反応の進み方:活性化エネルギーと遷移状態
7 不飽和炭化水素の化学:アルケン
8 不飽和炭化水素の化学:アルキン
9 アルキルハロゲン化物の合成
10 アルキルハロゲン化物の反応
11 カルボニル化合物:アルデヒドとケトン
12 カルボニル化合物:カルボン酸誘導体
13 エノラートの化学
14 エノラートの反応
15 総括
教科書に従い、授業は進めるが、時として関連する項目と一緒に授業を進めることもある。

授業方法

指定した教科書を従い授業を進める。

準備学習

高校の有機化学と異なり、学び、理解することが多くあるので、簡単な予習は行うように習慣づける。予習を行った際、疑問点を整理し、その疑問点は講義中に積極的に行う。

成績評価の方法

第1学期(学期末試験):40%(内容を理解しているかどうか)
中間テスト:40%(内容を理解しているかどうか)
小テスト:10%(講義の始めまたは終了時に行うので、講義を理解の有無)
平常点(クラス参加、グループ作業の成果等):10%(出席状況、授業態度)
テストにおいては化学的な理解力を重要視する。また出席状況や授業態度も重要である。

教科書

マクマリー(訳)伊東、児玉『マクマリー有機化学概説』第6版、東京化学同人2007年、ISBN=978-4-8079-0662-8

履修上の注意

第1回目の授業に必ず出席のこと。

その他

教科書は準備するように。