最新有機化学
042-B-322

担 当 者 単 位 数 配当年次 学 期 曜 日 時 限
持田 邦夫 教授 2 3 第2学期 2

授業概要

有機化学を、1)イオン反応、2)遊離基反応、3)協奏反応に分けて講義を行う。1)、2)に関しては適当な参考書等がないので、プリント等を用意する。また、イオン反応において有機化合物の安定配座や反応性・選択性に及ぼす立体的・電子的効果について理解する。この際分子模型などを用いて、理解をより深める。光化学反応についても講義する。
また、典型金属元素、遷移金属元素に関する化学ついて基礎、応用について学ぶ。この関連から触媒反応、高分子化学についても講義する。

到達目標

有機化合物の構造・反応性を分子軌道の概念に基づき説明できるようになる。
また、金属反応剤を用いた有機化学反応を理解する上での基礎を習得できる。

授業計画

1 有機分子の立体配座に関する立体的・電子的効果1
2 有機分子の立体配座に関する立体的・電子的効果2
3 アノマー効果
4 有機反応における立体電子効果:カルボニル化合物の反応
5 有機反応における立体電子効果:置換反応
6 有機反応における立体電子効果:転位反応1
7 有機反応における立体電子効果:転位反応2
8 立体電子効果に関するまとめ
9 有機典型金属化合物の調製法
10 典型金属化合物を用いる有機合成反応1
11 典型金属化合物を用いる有機合成反応2
12 遷移金属化合物と有機化合物の反応の基礎
13 遷移金属触媒を用いる有機合成反応:水素化反応
14 遷移金属触媒を用いる有機合成反応:クロスカップリング反応
15 全体のまとめ
上記の計画はおおよそのものであり、実際には多少の変更がある可能性がある。

授業方法

演習等により、理解度を確認しながら、講義を進めていく。

準備学習

毎回の講義後に講義ノートの復習をすること。

成績評価の方法

第2学期(学年末試験):40%
中間テスト:40%
平常点(クラス参加、グループ作業の成果等):20%
演習、中間テスト、学年末試験ならびに出席状況などを総合的に考慮して評価する。

参考文献

A. J. Kirby, Stereoelectronic Effects, (Oxford Chemistry Primers), Oxford University Press
植村榮、大嶌幸一郎、村上正浩『有機金属化学』、丸善2009
これらの本は高度な内容を含むが、講義内容を理解する上での参考となる。

履修上の注意

第1回目の授業に必ず出席のこと。