高分子化学
042-B-344

担 当 者 単 位 数 配当年次 学 期 曜 日 時 限
大山 秀子 講師 2 3 第2学期 1

授業概要

高分子は金属、セラミックスと並び、日常生活に最も関わりの深い物質であり、工業的にも重要な材料である。さらに、植物に含まれるセルロースやデンプンなどの多糖類はもちろんのこと、私達の体の主要成分である蛋白質や核酸も高分子の一つである。本講義では「高分子」についての基礎知識を習得し、様々な合成法および構造と物性の関連についての理解を深める。

到達目標

高分子の合成法と反応機構、孤立高分子鎖の形態、高分子の結晶化と高次構造、高分子構造と物性の関連性についての基礎的な知識を習得する。

授業計画

1 高分子の定義と分類
2 高分子の化学構造(分子量分布、異性体)
3 逐次重合(重縮合、重付加)
4 高分子反応における速度論
5 連鎖重合(付加重合:ラジカル重合とイオン重合)
6 連鎖重合(開環重合)、高分子合成における構造制御(リビング重合)
7 高分子合成における構造制御(交互共重合、定序性重合、配位重合)
8 高分子鎖の構造と形態(物質の三態、結晶化とガラス転移点)
9 高分子鎖の構造と形態(孤立高分子のコンフォメーション:自由連結鎖と2乗平均両末端間距離)
10 高分子鎖の構造と形態(孤立高分子のコンフォメーション:自由回転鎖、束縛回転鎖、2乗平均両末端間距離、2乗平均回転半径)
11 高分子溶液・混合系における熱力学(ポリマーブレンド:Flory-Huggins理論)
12 高分子溶液・混合系における熱力学(ポリマーブレンドの相図、Alloy-Blend-Composite)
13 高分子各論(汎用高分子と機能性高分子):My Polymerの発表
14 高分子各論(天然高分子、生体高分子、バイオマス由来樹脂、複合材料):):My Polymerの発表
15 まとめ

授業方法

パワーポイント中心の授業。

準備学習

各自「My Polymer」の課題が決まり次第、早めに課題の発表準備に取り掛かってください。

成績評価の方法

レポート:35%(My Polymer(最終授業日に提出のこと))
平常点(クラス参加、グループ作業の成果等):65%(出席率と授業内の発表(My Polymer)も評価対象とする。)
*出席は3/4以上のこと。

教科書

特に指定しない。適宜、プリントを配布する。

その他

遅刻厳禁。10分以上の遅刻は欠席とみなします。