構造化学
回折法による分子や結晶構造の決定―
042-B-333

担 当 者 単 位 数 配当年次 学 期 曜 日 時 限
齊藤 結花 教授 2 3 第1学期 2

授業概要

回折法と分光法は、分子や結晶の構造を決定する際の主要な実験法である。この講義では回折法の基礎について学ぶ。回折法を理解する際に必要となる数学の基礎についても、随時授業に取り入れていく。

到達目標

1 波の数学的な取り扱いに慣れる。
2 X線回折法の原理を理解する。
3 分子、結晶の対称性と群論について理解する。

授業計画

1 波の数学的表現と波動方程式
2 物理化学で使う複素数表現
3 フーリエ変換の基礎
4 フーリエ光学: レンズ, 微小開口, 結像理論
5 X線回折から何がわかるか
6 原子によるX線の回折  
7 結晶構造とミラー指数
8 結晶のX線回折 
9 ラウエの条件
10 逆格子と結晶構造因子
11 点群と対称要素
12 結晶の分類:晶系とブラベ格子
13 空間群の基礎
14 空間群の応用
15 理解度の確認

授業方法

講義形式

準備学習

授業中に出される小テストに解答できるように復習すること。

成績評価の方法

第1学期(学期末試験):80%
小テスト:20%
授業の最後に簡単な理解度確認問題を出す。これを出席点として成績に加算する。

参考文献

大橋裕二『x線結晶構造解析』(化学新シリーズ)第4版、裳華房2005年、ISBN=978-4-7853-3214-3