分光化学
分光学の基礎を学ぶ―
042-B-334

担 当 者 単 位 数 配当年次 学 期 曜 日 時 限
齊藤 結花 教授 2 3 第2学期 2

授業概要

分光学は現代の自然科学にとって不可欠な実験法である。分光学に必要なツールである、分光器、レーザー、検出器の原理からはじまって、分子構造を理解するための分光法の各論を、理論的背景と応用例を交えながら学ぶ。

到達目標

1 電磁と物質の相互作用について、古典論的、量子論的な描像を理解する。
2 分光学に用いる装置の原理を理解する。
3 電子状態、振動状態、回転状態のそれぞれを対象とした分光法の特徴について理解する。

授業計画

1 電磁波の性質
2 分光器のしくみ
3 光検出器
4 レーザー発振の原理
5 アインシュタインのA係数とB係数
6 光学定数の起源: A係数とB係数との関係
7 光の吸収と発光:吸収, 蛍光, りん光
8 分子振動の古典論的記述
9 赤外吸収
10 ラマン分光
11 分子振動の量子論的記述
12 分子振動と電子状態
13 分子の回転スペクトル
14 白色光の歴史と白色光源を用いた分光法
15 理解度の確認

授業方法

講義形式

準備学習

授業中に出される小テストに解答できるよう復習すること。

成績評価の方法

第2学期(学年末試験):80%
小テスト:20%
講義の最後に理解度確認問題を出す。これを出席点として成績に加算する。

参考文献

『アトキンス物理化学』第8版、東京化学同人