無機固体化学
無機固体物質の構造、安定性、合成―
042-B-312

担 当 者 単 位 数 配当年次 学 期 曜 日 時 限
赤荻 正樹 教授 2 3 第2学期 1

授業概要

固体の無機物質を対象とし、結晶構造、格子エネルギー、格子欠陥、アモルファス、相転移、相平衡などについて、構造と物性、特に熱力学的性質、との関わりを学ぶ。さらに、結晶成長、単結晶合成、高温高圧合成など、無機固体物質の合成について学ぶ。

到達目標

無機固体物質の構造、相平衡関係、熱力学的性質を中心とする物性、合成法などについて学び、それらを考察することにより、固体化学の基礎が理解できるようになる。

授業計画

1 概論
2 結晶の対称性
3 単純な無機結晶の構造
4 やや複雑な無機結晶の構造
5 化学結合と格子エネルギー
6 格子欠陥
7 不定比性、アモルファス物質
8 中間の理解度の確認
9 固体の熱容量
10 相転移
11 相平衡関係
12 結晶成長
13 単結晶合成
14 高温高圧合成
15 理解度の確認

授業方法

講義形式を主とする。適宜プリントを配布する。

準備学習

事前に教科書の該当箇所を読んでおくこと(約30分)。
授業後に教科書、参考書の関係する項目を読んで、講義内容の理解を深めること(約30分)。

成績評価の方法

第2学期(学年末試験):40%
中間テスト:40%
レポート:10%
平常点(クラス参加、グループ作業の成果等):10%
学年末試験、中間テスト、レポート、平常点を総合して評価する。テスト、レポートを返却するので、その後の学習に役立てること。

教科書

A.R. ウェスト(後藤他訳)『ウェスト固体化学』、講談社2016

参考文献

スマート、ムーア(河本他訳)『入門固体化学』、化学同人2001
その他の参考文献は講義の中で指示する。

履修上の注意

第1回目の授業に必ず出席のこと。

その他

無機化学III、物理化学IおよびII、構造化学と関係が深いので、第3学年以上の学生の履修が望ましい。