植物科学 生1年
044-A-109

担 当 者 単 位 数 配当年次 学 期 曜 日 時 限
清末 知宏 教授 2 1 第2学期 1

授業概要

本講義では、大学で初めて「植物」を学ぶ学生を対象に、植物の形態、代謝、生理に関する重要な基礎項目について解説する。また、近年急速に発展した植物の分子生物学、分子遺伝学、バイオテクノロジーによってもたらされた最新の知識、成果についても概説する。知的探求をめざす基礎科学としての「植物科学」と、深刻化する世界的な食糧、エネルギー、環境問題を解決するための応用科学としての「植物科学」について、その魅力と重要性を伝える。

到達目標

植物の遺伝子組換え、植物の環境応答、植物ホルモンの種類とはたらき等について科学的に理解し、その概要を伝えられる能力を獲得すること。

授業計画

1 導入 植物科学を学ぶにあたって ~授業の目的と成績評価方法~
2 植物の遺伝子組換え(1)植物への遺伝子導入
3 植物の遺伝子組換え(2)トランスジェニック植物の選抜
4 植物の遺伝子組換え(3)遺伝子組換え実験の安全性
5 植物の遺伝子組換え(4)色々な遺伝子組換え植物
6 植物の遺伝子組換え(5)まとめ
7 理解度の確認
8 植物の環境応答(1)光発芽
9 植物の環境応答(2)避陰反応
10 植物の環境応答(3)光形態形成
11 植物の環境応答(4)光周性花芽形成
12 植物の環境応答(5)光屈性と重力屈性
13 植物ホルモンとその生理作用(1)古い植物ホルモン
14 植物ホルモンとその生理作用(2)新しい植物ホルモン
15 理解度の確認

授業方法

視聴覚教材(パワーポイント、DVD等)と印刷物を併用して授業を進める。授業内容の理解を深められるように、随時、演習問題や課題を取り入れる。

準備学習

事前に高校生物の教科書の該当箇所を読み、理解しておくこと(約30分)。
学習した内容は、復習して、自分の言葉で説明できるようにしておくこと。
疑問点は、参考書や文献、インターネット等を利用して調べること。

成績評価の方法

第2学期(学年末試験):40%(テストの答案は返却し、随時、オフィスアワーなどを通し解説を行う。)
中間テスト:40%(テストの答案は返却し、随時、オフィスアワーなどを通し解説を行う。)
平常点(クラス参加、グループ作業の成果等):20%

参考文献

テイツザイガー『植物生理学』、培風館
『植物の生化学・分子生物学』、学会出版センター
『植物生理学』、化学同人

その他

履修者は、生命科学科学生、あるいは、高校で生物基礎および生物の両方を履修した学生に限る。