有機化学基礎2 生2年
044-A-204

担 当 者 単 位 数 配当年次 学 期 曜 日 時 限
小林 進 講師 2 2 第2学期 1

授業概要

有機化学基礎1に引き続き、有機化合物、特に官能基を有する化合物の構造、命名法、製法、反応について学ぶ。具体的には、アルコール、エーテル、カルボニル化合物、カルボン酸およびその関連化合物、アミンなどを取り上げる。さらに、生体高分子を構成するアミノ酸、核酸、糖、脂質なども取り上げ、生命科学との関わりを理解することが目標である。

到達目標

有機化学の骨格・官能基を学び、有機化合物が反応するときの電子の流れを矢印で説明できるようになる。
上記の有機化学の基礎をもとに、糖鎖、タンパク質、核酸などの生体高分子の反応・性質を説明できるようになる。

授業計画

1 ハロゲン化アルキルの化学; 置換と脱離、Grignard反応
2 アルコール、フェノール、チオールとエーテルの化学; 水素結合、酸性度、酸化
3 演習その1:ハロゲン化アルキルとアルコール類の化学
4 カルボニルの化学(その1):ケトンとアルデヒド、求核付加反応
5 カルボニルの化学(その2):カルボン酸とその誘導体、相互変換
6 カルボニルの化学(その3):カルボニル化合物のα置換と縮合反応
7 演習その2:カルボニルの化学、反応
8 中間総合演習
9 含窒素化合物の化学(その1):アミンやニトロ化合物の性質、塩基性
10 中間総合演習答案返却と解説
11 含窒素化合物の化学(その2):製法、反応
12 演習その3:含窒素化合物の化学
13 有機化合物の構造決定入門
14 生体分子概説; 炭水化物、アミノ酸とタンパク質、脂質と核酸、代謝
15 まとめ

授業方法

授業は、「有機化学基礎1」と同様に、教科書をもとに基本的な講義を進める。復習を兼ねて随時演習を行う。演習の正誤によって理解度、到達度を確認する。

準備学習

事前に教科書の該当箇所を読んでおくこと(約30分)

成績評価の方法

第2学期(学年末試験):50%
中間テスト:30%
平常点(クラス参加、グループ作業の成果等):20%
試験を実施する。出席、演習の成績を加味する。

教科書

McMurry & Simanek著(伊東椒・児玉三明訳)『マクマリー-有機化学概説』第6版、東京化学同人ISBN=9784807906628

参考文献

特に定めない

その他

有機化学は生命科学の基盤であるという認識をもって取り組んでもらいたい。特に有機化学は、基礎からの積み重ねの学問で、最初から確実に理解していかないと、どんどんわからなくなってしまう。