野外生命科学1
044-B-504

担 当 者 単 位 数 配当年次 学 期 曜 日 時 限
安達 卓 教授
武田 晃司 助教
2 2 集中(通年)

授業概要

のべ3日間を終日活用して、都内の野外において各種昆虫類を採集し、実験室内にて分類・内部器官の解剖摘出・顕微鏡観察を行い、動物の生存・生殖戦略に関する理解を深める。

到達目標

昆虫は自力ではエネルギーを作れず、他の生物を摂食することによって生きる従属栄養生物であるが、多くは生態ピラミッドの下層部を占めており、より高次の従属栄養生物の餌食となっている。しかしながら、様々な巧みな生存・生殖戦略を高度に進化させることによって生き延びており、それらを野外で目の当たりにし、あるいは実験室内で観察することにより、その理解を深める。またその結果、自ら課題を発見し、その解決に必要な方策を提案・遂行する力を十分に身につけることが期待される。

授業計画

1 初日は、昆虫の分類体系・採集方法・内部生殖器官の構造と機能・顕微鏡観察法について一連の講義を行う。
2 2日目は、野外において、様々な昆虫を専用のツールを用いて採集し、実験室に持ち帰ったのち分類群の同定を行い、解剖に供する対象を選んで冷蔵保存する。
3 3日目は、採集した個体を解剖して内部生殖器官を摘出し、固定染色ののち顕微鏡観察して構造を調べ、生殖戦略に対する理解を深める。
4月中旬までに履修希望者の募集を行う。希望者数が制限人数を超える場合には、選抜を行う。これらの情報ならびに実施期間は、G-portで連絡する。

授業方法

昆虫が多数発生する季節のうち、ヒトが行動しやすい時期ののべ3日間をフルに使用して、都内あるいは東京都近郊における野外で各種昆虫類を採集し、実験室内にて分類群の同定・内部器官の解剖摘出・顕微鏡観察を行う。

準備学習

授業に先立って積極的に興味を抱き、昆虫の分類体系、内部生殖器官の役割、動物の繁殖戦略などについて、合計1時間程度は予習しておくことが望ましい。

成績評価の方法

レポート:80%
平常点(クラス参加、グループ作業の成果等):20%
講義・実験への出席とレポートにより評価する。レポートの採点結果は、履修者の要請に応じて、フィードバックする。

教科書

教科書は選定せず、配布資料を用いて講述する。

履修上の注意

履修者数制限あり。(24名)
第1回目の授業に必ず出席のこと。

その他

履修は生命科学科2年生のみとします。
昆虫に対して強い嫌悪感を抱かれる方には、履修をおすすめできません。