酵素学
044-B-508

担 当 者 単 位 数 配当年次 学 期 曜 日 時 限
小島 修一 教授 2 2 第1学期 1

授業概要

酵素は代謝のみならず様々な生命現象に関わっており、それぞれの酵素によって基質が特異的に認識され、その後、活性部位(触媒残基)が関与して酵素反応が起きる。このような酵素の触媒作用が起きる分子機構を理解するために、まず蛋白質の立体構造について述べた後、いくつかの酵素反応について化学的観点から解説する。

到達目標

酵素反応はそれぞれの酵素が持つ立体構造や触媒残基などによって行われる化学反応であることを理解し、さまざまな酵素反応について分子的観点から論理的に思考できるようになる。これにより、主に酵素が関わる生命現象を分子レベルで深く理解する力を養える。

授業計画

1 アミノ酸の性質
2 蛋白質の一次構造(翻訳後修飾も含む)
3 蛋白質の二次構造および三次構造(ドメインなども含む)
4 蛋白質の四次構造(多酵素系なども含む)
5 蛋白質の立体構造形成過程
6 酵素反応機構:一般論
7 中間の理解度の確認ならびに総括
8 酵素反応機構:リゾチームを中心に
9 酵素反応機構:セリンプロテアーゼを中心に
10 酵素反応機構:その他の酵素
11 補酵素の働き
12 酵素反応速度論:単純系
13 酵素反応速度論:複雑系
14 酵素反応の阻害:速度論、薬との関連
15 理解度の確認ならびに総括

授業方法

板書を中心に授業を進め、随時、プリント等で授業内容についてのまとめを行う。

準備学習

事前に配布されたプリントあるいは参考書の該当する箇所を読んでおくこと(1~2時間)。

成績評価の方法

第1学期(学期末試験):50%
中間テスト:40%
平常点(クラス参加、グループ作業の成果等):10%
テストの答案は返却し、授業内で解説を行う。

参考文献

ヴォート著、田宮ら訳『基礎生化学』第4版、東京化学同人2014

履修上の注意

第1回目の授業に必ず出席のこと。