入門演習Ⅰ
051-A-100

担 当 者 単 位 数 配当年次 学 期 曜 日 時 限
神戸 伸輔 教授 2 1 第1学期 1

授業概要

社会科学の考え方やその分析に関する基礎的な方法論を少人数の演習形式で学習する。最初に社会科学とは何かについて議論する。次に、図書館やデータベースなどを使って資料をどのように集めたらよいかとどのように利用したらいいかを実際に資料を集めながら学ぶ。その後、具体的な国際社会の事例を取り上げてレポートの作成方法および論文等作成に関わる倫理を学ぶ。具体的には、①問題設定の方法、②論理的な議論の構築、③そのためのデータの収集と利用方法、④説得的な議論の展開方法について、実際にレポートを作成し、それについて発表しながら学習する。

到達目標

レポートや小論文などの基本的な書き方をマスターする。そのために必要な情報やデータの収集方法を学ぶ。

授業計画

1 自己紹介、グループ分け、ゼミ生同士の交流
2 本演習の進め方、グループワークの準備
3 大学と高校の学び方の違い、授業の受け方、ノートの取り方、本の読み方、質問の仕方
4 図書館によるガイダンス(施設の見学、利用の仕方、資料の検索方法)
5 グループ別の研究:各自が関心を持つ社会の課題について紹介、及び意見交換
6 社会科学における議論の仕方(事実と意見の違い、主張と根拠、因果関係、既存論文・資料の使い方、リサーチ・クエスチョンの見つけ方、等)
7 グループ別の研究:キーワードからリサーチ・クエスチョンを立てる
8 各グループによる第1回報告(リサーチ・クエスチョンの発表)、全体での意見交換
9 リサーチ・クエスチョンに答えるための方法の検討:仮説の使い方、データの種類、データ収集、収集したデータの扱い方
10 グループ別の研究:データを収集する
11 グループ別の研究:データに基づいて意見を構築する
12 レポートの書き方、研究倫理
13 各グループによる第2回報告(進捗状況についてパワーポイントを用いて発表)、全体での意見交換
14 夏季休暇中における課題(読書感想文)の説明、今後の履修相談、グループ別の研究:最終レポートの作成(ワードを使用)
15 総括
担当教員により、学修内容の回数、順番が変更になる場合がある。詳細は初回の授業で告知する。

授業方法

基本はグループ学習。授業時に必ず発言することが求められる。

準備学習

毎週の授業の中で、次回までに進めておくべき事前・事後学習を指導する。必要な時間は1~2時間程度。

成績評価の方法

レポート:50%(グループ単位のレポートの内容、発表・執筆の仕方)
平常点(クラス参加、グループ作業の成果等):50%
本科目は絶対評価とする。
提出されたレポートの講評をMoodle上で行なう。

参考文献

小笠原喜康『新版・大学生のためのレポート・論文術』(講談社現代新書)、講談社2009年、ISBN=9784062880213
世界思想社編集部・編『大学生学びのハンドブック』3訂版、世界思想社2015年、ISBN=9784790716471