入門演習Ⅱ
051-A-150

担 当 者 単 位 数 配当年次 学 期 曜 日 時 限
鄭 有希 准教授 2 1 第2学期 1

授業概要

入門演習Ⅰで学習した基礎的な方法論を用いて、現実の課題について分析を行う。社会科学の方法を実践してみることを目的とし、少人数の演習形式で行う。入門演習では理論の応用としての本格的な分析ではなく、仮説を立て実証するという方法論を学ぶことを主眼とする。入門演習Ⅰで学んだことを深めていくことに加えて、入門演習Ⅱでは効果的なプレゼンテーション、ディスカッションについてプレゼンテーション・ソフト等を使用して修得する。

到達目標

論理的な思考力を持ち、社会科学の基本的である仮説の設定(課題の発見)、データによる検証方法、効果的なプレゼンテーションの方法を学習する。

授業計画

1 自己紹介・読書感想文の発表(パワーポイントを使用)
2 自己紹介・読書感想文の発表の続き
3 グループ分け、社会科学における議論の仕方について復習
4 図書館によるガイダンス(主なデータベースの使い方)
5 リサーチ・クエスチョンを見つけるプロセスの実習
6 仮説を立て、その仮説を裏付けるためにデータを収集する実習
7 各グループによる第1回報告(リサーチ・クエスチョン、及びそれに答えるために必要なデータについて発表)、全体での意見交換
8 既存の統計データベースを用いてデータを収集する実習(エクセルを使用)
9 既存の統計データを分析し仮説を検証する実習(エクセルを使用)
10 レポートの書き方(文献の引用の仕方、文献リストの作成を含む)
11 グループ別の研究:データの収集、分析、分析結果の解釈
12 各グループによる第2回報告(進捗状況についてパワーポイントを用いて発表)、全体での意見交換
13 グループ別の研究:レポート草案の検討、他グループのレポートへの助言
14 今後の履修相談、グループ別の研究:最終レポートの作成(ワードを使用)
15 総括
担当教員により、学修内容の回数、順番が変更になる場合がある。詳細は初回の授業で告知する。

授業方法

基本はグループ学習。授業時に必ず発言することが求められる。

準備学習

毎週の授業の中で、次回までに進めておくべき事前・事後学習を指導する。必要な時間は1~2時間程度。

成績評価の方法

レポート:50%(グループ単位のレポートの内容、発表・執筆の仕方)
平常点(クラス参加、グループ作業の成果等):50%(夏季休暇中の課題の実施、クラス参加、グループ作業の成果等)
本科目は絶対評価とする。
提出されたレポートの講評をMoodle上で行なう。

参考文献

小野寺孝義・菱村豊『文科系学生のための新統計学』、ナカニシヤ出版2005年、ISBN=9784888489850
川崎剛『社会科学系のための「優秀論文」作成術:プロの学術論文から卒論まで』、勁草書房2010年、ISBN=9784326000340