国語科教育法Ⅲ 
091-E-113

担 当 者 単 位 数 配当年次 学 期 曜 日 時 限
小原 俊 講師 2 2~4 第2学期 1

授業概要

中学校・高等学校の国語科の教科書に採録されている文学作品教材、説明文・評論文教材、読書教材を取り上げ、グループワークによる検討を通して主体的な学習活動を導き出す課題の提示法と発問・助言のあり方に関する考察を深める。受講生による模擬授業も適宜実施する。

到達目標

教材に関する読みを深め、アクティブ・ラーニングを織り込んだ指導計画を立案できるようになる。
教材に即して、主体的で対話的な学習活動を導き出す課題を考案することができるようになる。

授業計画

1 概要説明 新しい学習指導要領と学力育成の方法
2 課題設定の着眼点(人物像) 宮本輝「途中下車」他
3 課題設定の着眼点(行動と心情) 川上弘美「神様」他
4 課題設定の着眼点(語りの視点) 井上ひさし「握手」他
5 課題設定の着眼点(読書指導) 夏目漱石「坊っちゃん」他
6 課題設定の着眼点(詩歌の取扱い) 短歌、口語詩他 
7 模擬授業と課題の検討①文学的文章を用いた実践演習
8 課題設定の着眼点(表・グラフと読解) 三上修「スズメは本当に減っているか」他
9 課題設定の着眼点(結論と主張) 中坊徹次「幻の魚は生きていた」他
10 課題設定の着眼点(具体例)四方田犬彦「『かわいい』現象」他
11 課題設定の着眼点(論理構造) 大森荘蔵「見る-考える」他
12 模擬授業と課題の検討②論理的文章を用いた実践演習
13 学習指導案の作成法① 学習目標の設定・評価の観点
14 学習指導案の作成法② 指導計画の立案
15 まとめ 中学校・高等学校国語科におけるアクティブ・ラーニング
受講者と相談し、授業計画を変更する場合がある。

授業方法

演習:各授業の前半に要点を解説し、後半にグループワークを実施する。

準備学習

予習:事前に指定した教材、または授業で配付する教材や学習指導案等を読んでおくこと(約30分)。
復習:授業で使用した教材について、主体的な学習活動を促す課題を1つ考案すること(約30分)。

成績評価の方法

第2学期(学年末試験):30%(受講内容への理解、課題に関する考察の力)
レポート:20%(学習指導案指導案の作成方法に関する習得の度合い)
平常点(クラス参加、グループ作業の成果等):50%(グループ学習の成果・出席・受講状況等)
試験:受講によって理解した内容の確認と応用問題への考察の深度を評価する。
レポート:作成した学習指導案の書き方について、的確さを評価する。
平常点:毎時の提出物等を通してグループ学習への取り組み・出席・受講状況を総合的に評価する。

教科書

文部科学省〔編〕『高等学校学習指導要領解説 国語編』、教育出版2010年、ISBN=9784316300214

参考文献

文部科学省〔編〕『中学校学習指導要領解説 国語編
中学校の新しい学習指導要領、及び学習指導要領解説国語編については平成29年春以降の刊行が予想されるため、入手方法も含めた情報を授業において解説する。

履修上の注意

第1回目の授業に必ず出席のこと。

その他

遅刻・欠席は厳しく減点するので注意(2回の遅刻を1回の欠席として扱う)。15分以上の遅刻は欠席として扱う。なお、教育実習等で欠席せざるを得ない場合は証明する書類を必ず提出すること。