国語科教育法Ⅲ 
091-E-113

担 当 者 単 位 数 配当年次 学 期 曜 日 時 限
吉田 ジュン 講師 2 2~4 第2学期 5

授業概要

国語科教育法Ⅰの内容を踏まえた上で、実践的な指導方法と教材開発の手法を学ぶ。
本講義では、国語教育の理論、授業構想、教材開発、効果的な指導法、評価方法など国語科教員として必要となる基礎的な知識を確認した後に、具体的な教材を用いて、受講者による模擬授業を実施する。その際、個々の模擬授業の指導目標、教材選択、教材研究、授業の展開、指導方法、学習者の反応、評価方法などについて検討した上で、より効果的な授業構想と指導法を探る。本講義では、読むこと、書くこと、話す・聞くこと、見ることのほかに、小説、物語、評論、説明文、詩歌、古文、漢文など様々なジャンルの教材に焦点を当てる。他方で、漢字、表記(漢字かな交じり表記、カタカナ表記、当て字など)、語彙(和語、漢語、外来語)など日本語の特質に着目した授業づくりにも言及する。また、漫画、写真、絵画など教材化できる素材にも目を配り、国語科教育の様々な可能性を広げていきたい。

到達目標

1.国語科授業の特徴と課題に対する理解を深める。
2.国語科教育の今日的課題に対する解決策を探る。
3.先行実践を通してジャンル別の指導法の特徴を理解する。
4.課題を設定し、それを改善する効果的な指導法を考案する。
5.学習指導案を作成し、模擬授業を通してその成果と課題を検証する。

授業計画

1 授業のガイダンスと国語科授業の特徴と課題に関する認識の確認
2 学習指導要領と国語科教科書の特徴に対する理解の深化
3 国語科指導計画・学習指導案の作成要領の説明と練習
4 「伝統的な言語文化と国語の特質」を生かした授業づくりと教材開発
5 「話すこと・聞くこと」の授業研究と教材開発
6 「読むこと」の授業研究と教材開発 
7 「書くこと」の授業研究と教材開発
8 「見ること」の授業研究と教材開発
9 小説・物語教材の授業構想と教材研究
10 詩歌・俳句教材の授業構想と教材研究
11 評論・説明文教材の授業構想と教材研究
12 受講者による模擬授業①
13 受講者による模擬授業②
14 受講者による模擬授業③
15 理解度の確認

授業方法

基本的に講義形式で授業を進めるが、グループワークや発表、模擬授業なども行う。

準備学習

事前に教科書の該当箇所を読んでおくこと

成績評価の方法

レポート:70%
平常点(クラス参加、グループ作業の成果等):30%
定期試験は実施しない。出席状況を含めた授業レポート、期末レポート、および模擬授業の内容や、授業時の研究協議参加などを総合的に評価する。

教科書

町田守弘編著『実践国語科教育法―「楽しく、力のつく」授業の創造』第2版、学文社2016
毎時間持参してください。

参考文献

李軍著 『日中漢字文化に着目した新しい漢字・語彙指導―ことばを「覚える」から「考える」へ―』、早稲田大学出版部2016
必要に応じて適宜紹介する。

履修上の注意

第1回目の授業に必ず出席のこと。

その他

全授業の3分の2以上の出席を必要とする。
遅刻(授業開始から15分以内)2回で欠席1回とする。15分以上遅刻した場合は「欠席」扱いとする。
大学公認の事由以外の欠席は原則として「欠席」扱いとなるので注意してください。