書道科教育法Ⅰ 
091-E-116

担 当 者 単 位 数 配当年次 学 期 曜 日 時 限
齊藤 登 講師 2 2~4 第1学期 3

授業概要

文字は、漢字圏に於ける大いなる遺産である。先ずそのことを認識した後、覚えるべき最少限度の「書」知識を養う。その上で〈書の意義〉を考えていただきたい。

到達目標

「書」はただ筆を持ち書くだけではない。永い時代の流れの中に遺された偉大な遺産であることを理解出来るよう導きたい。

授業計画

1 文字の書体、名称を明確にする(甲骨~楷書)までの八体と仮名の説明。
2 一番最後に表われた楷書の成立と説明。
3 テキストで必ず取り上げられる唐代楷書の解説とその書法について。
4 龍門造像銘の書法解説。
5 北魏の代表的楷書の説明と唐代楷書との比較。
6 王羲之を中心とした行書の名品と書き方の説明。
7 晋~清代に至る行書の変遷と平安時代の行書の説明。
8 草書の代表「書譜・十七帖」の重要性を探る。
9 王羲之から孫過庭までの草書と、それ以降の連綿草の説明。
10 隷書の名品と言われる後漢の諸碑解説と書き方。
11 隷書の成立と八分隷の完成を探る。
12 簡牘・帛書など、いわゆる肉筆書の説明。
13 秦・小篆の成立とその周辺。
14 実書を以て楷書の書き分けを学ぶ。二週連続。
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永い年月の中変遷した文字とその時代背景を解説する為、休むと理解出来なくなります。

授業方法

講義主体ながら、美術館へ行くこともあります。(例年7月に参観)

準備学習

時代と書体との一致を先ず覚える為常にテキストに目を通すことを勤めます。

成績評価の方法

レポート:70%
平常点(クラス参加、グループ作業の成果等):30%

教科書

『全国大学書道学会「書の古典と理論」』、光村図書(株)

参考文献

柳碧蘚『書の古典攻略ハンドブック』、可成屋

履修上の注意

履修者数制限あり。(25名)
第1回目の授業に必ず出席のこと。