英語科教育法Ⅰ 
理念と実技の探究―
091-E-117

担 当 者 単 位 数 配当年次 学 期 曜 日 時 限
山本 昭夫 講師 2 2~4 第1学期 5

授業概要

英語学習を支援する立場に立つ人のために、英語に関する5W1Hを考えます。今までの英語学習を振り返り、日本の英語教育全般とそれを取り巻く社会環境を概観し、グループディスカッションなどを通して、それぞれの問いに対する道筋の立て方を探ります。また、並行して『英語授業ハンドブック中学校編』を元に、授業を運営する上で便利な実技の体得も行います。

到達目標

日本の英語教育を取り巻く諸問題に対して、背景を十分に踏まえた上で、自分なりの見解をまとめ、他者に伝えられるようになる。授業運営に役立つ実技の体得を行う。

授業計画

1 Orientation. Get to know each other.
2 Why do we learn English?に答える(1)。実技訓練(文型練習1)。
3 Why do we learn English?に答える(2)。実技訓練(文型練習2)。
4 How can we learn English?に答える(1)。実技訓練(Information gap 1)。
5 How can we learn English?に答える(2)。実技訓練(Information gap 2)。
6 What kind of English should we learn?に答える(1)。実技訓練(語句の提示2)。
7 What kind of English should we learn?に答える(2)。実技訓練(シャドーイング1)。
8 When should we start learning English?に答える(1)。実技訓練(ディクテーション)。
9 When should we start learning English?に答える(2)。実技訓練(音読1)。
10 Where should we learn English?に答える(1)。実技訓練(音読2)。
11 Where should we learn English?に答える(2)。実技訓練(リスニング)。
12 Who teaches Englishに答える(1)実技訓練(リーディング)。
13 Who teaches Englishに答える(2)実技訓練(スピーキング)。
14 実技訓練(ライティング)。
15 ふりかえり。
進度に従い、課題や授業内容は一部変更します。また、英語多読や学外で行われる英語教育の研究会に参加することを奨励します。

授業方法

ペア・グループによるディスカッションと模擬授業を行います。

準備学習

毎回の問いの答えや実技練習の準備をします。1週間で1時間以上費やしてください。研究会参加報告書や多読の読後報告は数多く提出することが望ましい。月に一度くらいのペースでレポート提出もあります。

成績評価の方法

レポート:20%(問いに対する答え。学外の英語教育研究会参加の報告書も含める。英語多読報告。)
平常点(クラス参加、グループ作業の成果等):60%(出席、クラス参加、グループ作業)
模擬授業:20%(授業案と実技)
課題と発表、クラス参加が評価のすべてです。その基礎になる出席はとても重要です。

教科書

金谷憲編集代表『英語授業ハンドブック 中学校編』第1版、大修館書店2009年、ISBN=9784469041736
金谷憲編集代表『英語授業ハンドブック 高校編』第1版、大修館書店2012年、ISBN=9784469041774
文部科学省『中学校学習指導要領解説外国語編・英語編』、開隆堂出版2008年、ISBN=9784304041617
文部科学省『小学校学習指導要領解説 外国語活動編』、東洋館出版社2008年、ISBN=9784491023779
授業のディスカッションの話題提供に活用します。

参考文献

市川力『探究する力』第1版、知の探究社2009年、ISBN=9784904602003
大津由紀雄編『学習英文法を見直したい』第1版、研究社2012年、ISBN=9784327410803
大津由紀雄他『英語教育、迫り来る破綻』第1版、ひつじ書房2014年、ISBN=9784894767270
木下是雄『日本語の思考法』(中公文庫)、中央公論新社2009年、ISBN=9784122051249
金谷憲『英語教育熱』、研究社2008年、ISBN=9784327410698
英語授業ハンドブックはマイクロティーチングに、そのほかはディスカッションの話題提供に活用します。