英語科教育法Ⅲ 
091-E-119

担 当 者 単 位 数 配当年次 学 期 曜 日 時 限
幡上 義弘 講師 2 2~4 第2学期 2

授業概要

英語を教科として指導する際の立脚点とは何かを確認することからスタートし、教壇で必要となる常識(基礎知識ならびに基本技術)を身につけることが、この授業の最大の目標である。「教壇の常識」に何が含まれるか、一時間ずつの体験を通して受講生各自が認識をあるいは新たに、あるいは深めて行くことを期待している。この授業では、さまざまな形式の模擬授業をなるべく取り入れ、教えるための技術を学びつつ、指導する力を養うことをめざす。英語を学ぶ立場と教える立場の違いを体験すること自体も、多くの発見・気づきにつながるはずであるが、授業の設計図とも言うべき学習指導案作成の基本を身につけることもこの授業のテーマである。

到達目標

英語教育に必須の基本事項を押さえ、指導技術を身に着ける方法を習得する。指導案を作成できるようになる。

授業計画

1 オリエンテーション 英語科教育のしくみ
2 教材研究 (1) 検定教科書 「活動」について
3 教材研究 (2) 教材分析 言語活動について
4 模擬授業に向けて        指導案について(1)
5 コミュニケーション活動の例(1) 指導案について(2)
6 コミュニケーション活動の例(2) 指導案について(3)
7 演習(1)        模擬授業(1)
8 授業展開の方法(1) 模擬授業(2)
9 演習(2)        模擬授業(3)
10 授業展開の方法(2) 模擬授業(4)
11 演習(3)        模擬授業(5)
12 授業展開の方法(3) 模擬授業(6)
13 演習(4)        模擬授業(7)
14 授業展開の方法(4) 模擬授業(8)
15 理解の確認  総括
受講生の理解度により進度は変化する。和文、英文を問わず、大量の資料を読んでいくことになるので、授業の準備も含め積極的な取り組みが要求される。「授業」を欠席したり、遅刻すると「先生」と「生徒」に迷惑となるので、全授業欠席しないことを望む。

授業方法

個人の意見の発表、グループでの討論、デモンストレーション等を適宜取り入れ、演習形式の授業を行う。受講者全員の積極的な参加、活発な意見交換、研究発表を期待している。模擬授業をなるべく多く取り入れるが、受講生全員が教師役と生徒役に分かれて、中学校と高校の「授業」を経験する。

準備学習

以下の①中学校教科書と②高校教科書を入手しておくこと。(第一回の授業に持参することを前提とします。)
① New Crown 2 English Series 三省堂
② Crown English Communication Ⅰ 三省堂

成績評価の方法

総合評価:100%(下段参照)
授業への積極的参加、ミニエッセイ、発表内容、模擬授業、指導案、出席等の観点から総合的に評価する。(出席重視。)

教科書

『中学校学習指導要領解説 外国語編』、開隆堂ISBN=9784304041617
『高等学校学習指導要領解説 外国語編・英語編』、開隆堂ISBN=9784304041648
第一時間目に指定する「中学校検定教科書」「高等学校検定教科書」中学校の検定教科書一冊と、高校の検定教科書一冊の計二冊を、受講生全員が共通に購入する(1000円程度)。

参考文献

資料となるプリントを必要に応じて配布する。参考文献は適宜、授業で指示する。

履修上の注意

第1回目の授業に必ず出席のこと。

その他

「英語科教育法Ⅰ」の履修が完了していること。今年度初めて第2学期の英語科教育法を履修する者。すでに第2学期の英語科教育法を1つ以上履修している者は既修クラスと異なる担当者開講の授業を履修すること。(第2学期に同じ講師の授業を二回受講することはできない。)