理科教育法Ⅰ 
091-E-133

担 当 者 単 位 数 配当年次 学 期 曜 日 時 限
宮村 博 講師 2 2~4 第1学期 2

授業概要

自然科学の授業をつくるには、何を教えるのか目標を明確にし、その目標を達成するために何を教材として選び、それらをどのように配列するか、そして生徒にどのような問題を提示し、どんな発問をすれば活発な授業になるかが、考えられなければなりません。これまでに積み上げられてきた授業実践(成功例に限らない)を、講師の例も示し、また学生諸君が行う模擬授業についても検討し合いながら、学んでいきます。

到達目標

理科の授業つくりについて、その考え方、方法、評価のあり方などについて理解し、一定のテーマについての学習指導案を作成する経験を通して、自らが理科の授業つくりに取り組めるようにする。

授業計画

1 ガイダンス:理科の授業で何を教え、何を学ぶのか
2 理科の授業のつくりかた1(講師の実践例の検討)
3 理科の授業のつくりかた2(講師の実践例の検討)
4 授業の指導案とはどのようなものか
指導案を作ってみる
5 日本の理科教育はどのような歴史をたどってきたか
世界の自然科学教育ではどんなことが行われているか
6 理科の授業のつくりかた3(講師、他の実践例の検討)
7 理科の授業のつくりかた4(理科工作いろいろ)
8 学生による模擬授業とその検討1(中学第1分野)
9 学生による模擬授業とその検討2(中学第2分野)
10 学生による模擬授業とその検討3(高校物理分野)
11 学生による模擬授業とその検討4(高校化学分野)
12 学生による模擬授業とその検討5(高校生物・地学分野)
13 理科授業とは何か、その目的、内容、方法を考える
14 授業のまとめ
15 到達度確認
実践例の紹介や模擬授業は順序や内容を変更する場合があります。

授業方法

講師と学生、学生同士の活発な話し合いで進めたい。積極的な授業参加を望みます。講師が実際に授業をやってみる、志願する学生が模擬授業に取り組んでみる。完璧な授業などというものはありえません。うまくいったところ、いかなかったところ、どこからでも学び合えるのです。のびのびと、真剣に進めたい。

準備学習

毎回、自分が中学・高校時に受けた「理科」の授業についてふり返り、その良否を考えてきてください。

成績評価の方法

レポート:50%(内容ある授業指導案を作成できたか)
平常点(クラス参加、グループ作業の成果等):50%(しっかり出席し、議論に参加するなど、積極的に授業に参加したか)

教科書

特になし。必要に応じて資料プリントを配布し、また参考書籍を紹介します。

参考文献

参考文献は授業時に紹介します。自分の中学・高校時の理科教科書(物化生地)があれば、手元に置いてください。また、文部科学省発行の「中学校学習指導要領」「高等学校学習指導要領」の総則及び理科編は、目を通すべき文献です。

履修上の注意

第1回目の授業に必ず出席のこと。

その他

率直な質問、発言が授業を活性化させます。互いに学び合うことができるよう、主体的な参加を期待します。