理科教育法Ⅱ 
091-E-134

担 当 者 単 位 数 配当年次 学 期 曜 日 時 限
宮村 博 講師 2 2~4 第2学期 2

授業概要

自然科学の授業をつくるには、何を教えるのか目標を明確にし、その目標を達成するために何を教材として選び、それらをどのように配列するか、そして生徒にどのような問題を提示し、どんな発問をすれば活発な授業になるかが、考えられなければなりません。これまでに積み上げられてきた授業実践(成功例に限らない)を、講師の例を示し、また学生諸君が行う模擬授業についても検討し合いながら、学んでいきます。
「理科教育法Ⅰ」をふまえ、本講座では主として物理学・地学分野の授業を扱います。生物学・化学分野を扱う「理科教育法ⅢorⅣ」を別の学期に受講してください。

到達目標

理科(物理・地学分野)の授業つくりについて、その考え方、方法、評価のあり方などについて理解し、指定されたテーマについての学習指導案を作成することによって、自らが理科の授業つくりにとり組める力をつける。

授業計画

1 理科の授業のつくりかた1 講師の実践例の紹介(物理分野から)
2 自然科学を学ぶ意義は何か。自然科学を教える意義は何か
3 理科の授業のつくりかた2 実践例の紹介(物理分野から)
4 理科の授業のつくりかた3 実践例の紹介(物理分野から)
5 理科の授業のつくりかた4 実践例の紹介(物理分野から)
6 理科の授業のつくりかた5 実践例の紹介(地学分野から)
7 理科工作 テーマの導入に使える簡易実験アラカルト、他
8 学生による模擬授業とその検討1(扱う内容は話し合いで決めます)
9 学生による模擬授業とその検討2(扱う内容は話し合いで決めます)
10 学生による模擬授業とその検討3(扱う内容は話し合いで決めます)
11 学生による模擬授業とその検討4(扱う内容は話し合いで決めます)
12 学生による模擬授業とその検討5(扱う内容は話し合いで決めます)
13 学生による模擬授業とその検討6(扱う内容は話し合いで決めます)
14 まとめ
より良い理科授業をつくるには何が必要か、
理科教員の仕事とは何か
15 理解度の確認
実践例の紹介や模擬授業は順序や内容を変更することがあります。

授業方法

講師と学生、学生同士の活発な話し合いで進めたい。積極的な授業参加を望みます。講師が実際に授業をやってみる、志願する学生が模擬授業に取り組んでみる。完璧な授業などというものはありえません。うまくいったところ、いかなかったところ、どこからでも学び合えるのです。のびのびと、真剣に進めたい。

準備学習

毎回、自分が中学・高校時に受けた「理科」の授業についてふり返り、その良否を考えてきてください。

成績評価の方法

第2学期(学年末試験):50%(内容ある、充実した授業指導案を作成することができたか)
平常点(クラス参加、グループ作業の成果等):50%(キチンと出席し、議論に参加するなど、授業に積極的に参加したか)

教科書

特になし。必要に応じて資料プリントを配布し、また参考書籍を紹介します。

参考文献

参考文献は授業時に紹介します。自分の中学・高校時の理科教科書(物化生地)があれば、手元に置いてください。また、文部科学省発行の「中学校学習指導要領」「高等学校学習指導要領」の総則及び理科編は、目を通しておくべき文献です。

履修上の注意

第1回目の授業に必ず出席のこと。

その他

率直な質問や発言が授業を活性化させます。互いに学び合うことができるよう、主体的な参加を期待します。