数学科教育法Ⅲ 
091-E-139

担 当 者 単 位 数 配当年次 学 期 曜 日 時 限
高城 彰吾 講師 2 2~4 第2学期 5

授業概要

主として高等学校での数学の授業の内容と方法を検討し、より良くしていくために必要な知識、考え方を論ずる。学ぶ立場と教える立場の双方から授業を捉えることを通して、これまでの経験を活かすための基本的な態度について学び合う場とする。

到達目標

高等学校の学習内容について理解を深める方法を身につけたうえで、授業構成を考えることができるようになること。

授業計画

1 ガイダンス。この授業の問題意識。授業・教材の捉え方(必ず出席のこと)
2 グループ発表についての説明(各単元の具体的指導における基礎知識、教材研究、模擬授業の方法など)
3 グループ発表第1回、意見交換
4 グループ発表第2回、意見交換
5 グループ発表第3回、意見交換
6 グループ発表第4回、意見交換
7 発表(前半)のふりかえり
8 グループ発表第5回、意見交換
9 グループ発表第6回、意見交換
10 グループ発表第7回、意見交換
11 グループ発表第8回、意見交換
12 発表(後半)のふりかえり
13 数学的活動について、およびより良い授業の基礎となる数学的な知識・考え方について
14 理解を深める教材、発展的な内容
15 まとめとふりかえり
以上は、進行状況により変更もありうる。授業を行う際に必要な知識・考え方を論じる中で、実際面での生徒個々に応じた発問の工夫にもふれたい。教師には、自分が生徒として学習したときよりも授業内容・方法についての多面的な理解が求められる。その多面性に気付くことは現在学んでいる専門数学の理解にも有益と考えられる一方、専門数学の中に見られる授業のヒントにも注目したい。

授業方法

発表形式を中心に講義も交える。教材研究・模擬授業と意見交換では学生の積極的な参加・発言を基に、よりよい授業をともに考えたい。

準備学習

割り当てられた発表の準備と事後レポート作成。発表は内容についての質問を想定して準備すること。

成績評価の方法

第2学期(学年末試験):30%(授業の内容と習得事項の確認)
平常点(クラス参加、グループ作業の成果等):25%(出席、他の人の発表への参加)
発表および提出レポート3件:45%(担当単元に関する発表(模擬授業を含む)とそのまとめレポートおよび教科内容・関連事項についての知識・発想・気づきに関するレポート2件)
レポート、発表内容および他の人の発表への参加を重視する。

教科書

文部科学省『高等学校学習指導要領解説数学編』、実教出版2009
他、教室にて指示。

参考文献

適宜紹介する。

履修上の注意

第1回目の授業に必ず出席のこと。

その他

本年度第1学期に「数学科教育法Ⅰ」を履修する学生を対象とする。