道徳教育指導論A 
子どもの道徳性の発達と学校の公共性―
091-E-016

担 当 者 単 位 数 配当年次 学 期 曜 日 時 限
宮盛 邦友 准教授
久保田 福美 専任講師
2 2~4 第1学期 1

授業概要

本講義は、道徳を思考することを通して、道徳教育の指導方法を理解することを目標としている。そもそも、子ども・人間の道徳性はどのように発達するのだろうか。そのことに対して、学校はどのような影響を与える可能性があるのだろうか。そして、教師は、子どもに対してどのような援助をおこなうことができるのだろうか。このことを、ともに学習・研究することにしたい。

到達目標

①道徳教育を教育人間学・学校臨床学の観点から理解する。
②教職の専門性を教育学の観点から理解する。

授業計画

1 啓く
2 子ども・人間と発達・ライフサイクル
3 近現代日本の修身教育・道徳教育
4 学習指導要領・私たちの道徳の道徳観・教育観
5 日の丸・君が代と日本国憲法・教育基本法・子どもの権利条約
6 人間発達援助者と人間発達援助実践
7 中学校道徳授業の実際①(思いやり、自他の尊重)
8 中学校道徳授業の実際②(生命の尊重、自己の向上、生き方)
9 中学校道徳授業の実際③(集団の意義、集団生活の向上)
10 「私の考える道徳授業」発表①(中学1年生)
11 「私の考える道徳授業」発表②(中学2年生)
12 「私の考える道徳授業」発表③(中学3年生)
13 まとめ
14 ふりかえり
15 結ぶ

授業方法

授業のすすめ方は教員の講義を基本とするが、その内容については、学生の興味・関心もとりいれていく。積極的に発言するなど、主体的に授業に参加することが望まれる。

準備学習

テキストの指定されている箇所を、必ず、読んできてほしい。そして、疑問をもって授業にのぞんでほしい。

成績評価の方法

第1学期(学期末試験):20%(1回)
レポート:40%(2回)
平常点(クラス参加、グループ作業の成果等):40%(6回)

教科書

宮盛邦友編著『子どもの生存・成長・学習を支える新しい社会的共同』、北樹出版2014
宮盛邦友『現代の教師と教育実践』、学文社2014

参考文献

文部科学省『中学校学習指導要領解説 道徳編』、日本文教出版2008
西平直『教育人間学のために』、東京大学出版会2005

履修上の注意

第1回目の授業に必ず出席のこと。