教育方法・技術C 
教育ファシリテーション―
091-E-008

担 当 者 単 位 数 配当年次 学 期 曜 日 時 限
石川 一喜 講師 2 2~4 第2学期 2

授業概要

教育現場でいっそうアクティブラーニングが重視されていく中、教師はファシリテーター(学習者の考え、思い、意欲を引き出し、主体的な学びの場を創造していく人)であることが求められる。そこで、教育現場におけるファシリテーションとはいかなるものか、講義とワークを通して体感し、理解していく。

到達目標

演習を通して網羅的にファシリテーションスキルの基本をおさえ、実際に現場で応用できるような力を習得する。
また、その学びのプロセスを通して、教育現場におけるファシリテーターの必要性を現代的なニーズとして気づいていく。

授業計画

1 オリエンテーション〜ファシリテーションの定義と現代的意義の確認
2 ファシリテーションスキル①「アイスブレイク(心理的な場づくり)」
3 ファシリテーションスキル②「空間デザイン(物理的な場づくり)」
4 ファシリテーションスキル③「ファシリテーショングラフィック(議論の構造化)」
5 ファシリテーションスキル④「問いかけのスキル(オープン/クローズドクエスチョン」
6 ファシリテーションスキル⑤「問いかけのスキル(リフレーミング)」
7 ファシリテーションスキル⑥「みる/きく/ひろう」
8 ファシリテーションスキル⑦「対立解消・合意形成」
9 ファシリテーションスキル⑧「プログラムデザイン」
10 ファシリテーション体験〜ワークショップ型授業
11 グループワーク①〜学びの場づくりの構想
12 グループワーク②〜学びの場づくりのプログラム作成
13 習得度の確認①〜ファシリテーター体験(プログラムのプレゼンテーション)
14 習得度の確認②〜ファシリテーター体験(プログラムのプレゼンテーション)
15 まとめ(全体のふりかえり)〜ホールシステム・アプローチ(ワールドカフェ)を活用して

授業方法

各回のテーマについて概要説明をして基本をおさえた上で(講義形式)、それをワークを通して体感し、深めていく(ワークショップ形式)。
毎回、授業の最後にその回での自分の気づき、学びを「ふりかえりシート」に記入し、整理する。

準備学習

教科書の該当箇所を読み込み、イメージできない点(不明点、疑問点、etc)を確認しておくこと(30〜60分)

成績評価の方法

レポート:25%(自分なりにファシリテーションの意義を整理できているか)
出席回数、グループワークへのコミット度、貢献度など:75%(授業参加60点、グループワーク15点)

教科書

石川一喜/小貫仁『教育ファシリテーターになろう!〜グローバルな学びをめざす参加型授業』、弘文堂2015

参考文献

中野民夫『ファシリテーション革命』、岩波書店2003

履修上の注意

履修者数制限あり。(40名)
第1回目の授業に必ず出席のこと。

その他

基本的に学生参加型で授業を構成していくので、履修学生の主体的な参加を期待する。