生徒指導論B 
援助することと教育すること―
091-E-018

担 当 者 単 位 数 配当年次 学 期 曜 日 時 限
飯沼 慶一 教授
宮盛 邦友 准教授
2 2~4 第2学期 2

授業概要

この授業は、指導を思考することを通して、生徒指導・進路指導の理論・方法を理解することを目標としている。生徒指導・進路指導が、学校教育活動としてなぜ必要なのか。それは、生徒が主体的になるために、どのような役割をはたしているのか。教師は、生徒に対して、どのような援助をおこなえばよいのか。このことを、ともに学習・研究することにしたい。

到達目標

①生徒指導・進路指導を教育人間学・学校臨床学の観点から理解する。
②教職の専門性を教育学の観点から理解する。

授業計画

1 啓く
2 子ども理解・自己理解と関係性・アイデンティティ
3 生徒指導・進路指導の国際比較
4 生徒指導提要の生徒観・指導観
5 いじめ・体罰・校則と日本国憲法・教育基本法・子どもの権利条約
6 人間発達援助者と人間発達援助実践
7 KJ法による生徒指導論の内容整理
8 「いじめ」ケーススタディー
9 「不登校」ケーススタディー
10 「体罰」ケーススタディー
11 生徒指導論における求める子ども像の考察
12 生徒指導論における求める教師像の考察
13 まとめ
14 ふりかえり
15 結ぶ

授業方法

授業のすすめ方は教員の講義を基本とするが、その内容については、学生の興味・関心もとりいれていく。積極的に発言するなど、主体的に授業に参加することが望まれる。

準備学習

テキストの指定されている箇所を、必ず、読んできてほしい。そして、疑問をもって授業にのぞんでほしい。

成績評価の方法

第2学期(学年末試験):20%(1回)
レポート:40%(2回)
平常点(クラス参加、グループ作業の成果等):40%(10回)

教科書

宮盛邦友編著『子どもの生存・成長・学習を支える新しい社会的共同』、北樹出版2014
宮盛邦友『現代の教師と教育実践』、学文社2014

参考文献

文部科学省『生徒指導提要』、教育図書2011
乾彰夫『若者が働きはじめるとき』、日本図書センター2012
西平直『教育人間学のために』、東京大学出版会2005
田中智志『教育臨床学』、高陵社書店2012

履修上の注意

第1回目の授業に必ず出席のこと。