外国史Ⅱ 
091-E-203

担 当 者 単 位 数 配当年次 学 期 曜 日 時 限
山本 成生 講師 2 2~4 第2学期 2

授業概要

この授業は先史時代から現代にいたる西洋の歴史を対象としますが、受講者の顔ぶれや現代国際社会の情勢などを鑑みて、内容が変更される場合もあることをご了承いただきたいと思います。いずれにせよ、中学、高等学校等の社会科教育において、生徒が「歴史を通じて今を生きる社会を理解する」ためには何が必要か、という課題意識のもとに講義を行い、かつ受講者と一緒に考えて行きたいと思います。

到達目標

・西洋の歴史の概略と基本的な事項を説明できる。
・「歴史」を学ぶ意義とその多様なアプローチを理解できる。
・西洋史を素材として自ら課題を設定し、リサーチを行い、その結果や自分の考えを述べることができる。

授業計画

1 イントロダクション:「歴史」とは何か、それをどう学ぶか
2 先史時代の「ヨーロッパ」
3 古代(1)古代ギリシアの政治と文明
4 古代(2)「ローマ帝国」とキリスト教
5 中世(1)ゲルマン諸国家の趨勢と「ローマの遺産」
6 中世(2)中世社会の展開
7 中世(3)ヨーロッパの拡大と危機
8 近世(1)ルネサンスの文明
9 近世(2)宗教改革と近代国家の胎動
10 近世(3)「国際政治」の幕開け
11 近世(4)啓蒙思想の国家理念
12 近代(1)「革命」の時代
13 近代(2)「長い19世紀」と帝国主義
14 現代(1)二つの世界大戦
15 現代(2)西洋文明の今日的意義

授業方法

基本的に講義形式で行い、必要がある場合は視聴覚資料を参照します。質問や授業内容に関わる発言は歓迎します。

準備学習

授業内容の確認や課題図書などによる発展的学習、個別課題への取り組み、小テストに向けての学習などで、週あたり少なくとも2時間の授業外学習が必要です。

成績評価の方法

第2学期(学年末試験):50%(授業内容の理解と歴史学的思考法)
小テスト:30%(授業内容の理解と授業への取り組み具合)
平常点(クラス参加、グループ作業の成果等):20%(授業への取り組み具合)

参考文献

服部良久・南川高志・山辺規子『大学で学ぶ西洋史[古代・中世]』、ミネルヴァ書房2006
小山哲・上垣豊・山田史郎・杉本淑彦『大学で学ぶ西洋史[近現代]』、ミネルヴァ書房2011
木下康彦・吉田寅・木村靖二『詳説世界史研究』、山川出版社2008年、ISBN=9784634030275
木村靖二・佐藤次高・岸本美緒『詳説世界史B』、山川出版社2013年、ISBN=9784634700277
ここでは授業全般に関わる文献のみ挙げておきます。各回の授業内容に関わる文献はその都度お伝えします。
なお、上記のものでなくとも、高校で使っていた教科書や教材を見直しておくことが望ましいです。