法律学(国際法を含む) 
091-E-208

担 当 者 単 位 数 配当年次 学 期 曜 日 時 限
中井 愛子 講師 2 2~4 第1学期 1

授業概要

法は社会生活に不可欠であり、知っていても知らなくても、私たちはこの国の法の中で暮らしています。この国も、また、国際社会の法に従ってさまざまな活動を行っています。この講義では、私たちの人生に密接に関係する法の基本的な仕組みを学び、適宜具体的な事例を取上げて議論しながら、法的なものの考え方を習得していきます。

到達目標

法律学の一般的・包括的な内容と法的思考力を習得するとともに、わが国の法制度および国際法の基本的な仕組みを知り、関連の社会問題について法的観点から分析する力をつける。

授業計画

1 私たちの社会と法
2 日本法の成り立ちと法系
3 民法(1):契約と意思・行為能力
4 民法(2):債務不履行責任と不法行為責任
5 民法(3):担保(保証人、担保物権)
6 民法(4):家族・相続
7 裁判制度:紛争解決および審判
8 刑法:犯罪と刑罰
9 刑事手続き:刑事訴訟法および少年法
10 憲法(1):国の最高法規としての憲法
11 憲法(2):国が保障する国民の権利
12 国際法(1):国と国の間の法
13 国際法(2):国際機関
14 理解度の確認
15 自主研究

授業方法

教科書は指定せず、毎回講師が用意したレジュメと資料を配布してそれを基に授業を進めます。考えを出し合い、議論しながら授業を進めるため、扱っている題材について各自の意見を求めることがあります。

準備学習

2回目以降の講義では、できれば前回の内容を復習して来てください。配布物とノートを読み返す程度で足ります(約30分)。

成績評価の方法

第1学期(学期末試験):50%(基本的な問題につき、法的な思考によって自分なりの結論を導き出せているか。)
平常点(クラス参加、グループ作業の成果等):50%(出席回数に加えて、授業中の議論への参加と毎回配布する出席カードのコメント欄への記入を加点要素として評価する。)
試験の解答は、自分勝手な「べき」論や倫理・道徳を論じるのではなく、法にのっとって論じたものであることを要します。ただし、判断が分かれうる問題について、裁判所の判例や通説に従った結論を採用する必要はありません。
採点終了後、試験問題解説と全体に対するコメントを開示します。