政治学(国際政治を含む) 
近代日本思想の中から考える―
091-E-209

担 当 者 単 位 数 配当年次 学 期 曜 日 時 限
田頭 慎一郎 講師 2 2~4 第1学期 4

授業概要

 本講義は、現代政治を理解するために必要な政治学の基礎を概観した上で、政治学的概念の生きた事例として、近代日本の思想を手がかりとして扱う。対象は、テーマ別に重要と思われる思想家や論争となるが、主に議会政治論、国際政治が中心となる。

到達目標

政治学の基礎を学び、それを考察することにより、現在の政治についての理解を深める。

授業計画

1 イントロダクション
2 政治とは何か
3 ナショナリズム―「国民」のつくられ方
4 「公共之政」―多様な人々と共生する
5 「文明社会」とは―福澤諭吉の思想
6 議会政治―議会政治事始め
7 立憲政治論の系譜―権力分立かデモクラシー化か
8 選挙制度の思想―二大政党制の効用
9 「自由主義」の哲学―河合栄治郎の思想
10 明治の国際政治論―「脱亜論」とリアリズム
11 大正の国際政治論―「小日本主義」と自己決定
12 昭和の国際政治論―脱ナショナリズム
13 戦後日本の対外構想―「現実主義」か「理想主義」か
14 予備日
15 理解度の確認

授業方法

授業時に配布するレジュメにそって講義形式で行なう。

準備学習

講義で配布したレジュメを復習しておくこと(約30分)。

成績評価の方法

第1学期(学期末試験):80%(授業内容をふまえた解答をすること。)
小テスト:20%(適宜行なう。)

参考文献

大塚健洋編著『近代日本政治思想史入門』、ミネルヴァ書房1999
川出良枝・谷口将紀編『政治学』、東京大学出版会2012
北岡伸一『日本政治史』、有斐閣2011
その他、授業時に紹介する。

履修上の注意

第1回目の授業に必ず出席のこと。