書道史 
091-E-212

担 当 者 単 位 数 配当年次 学 期 曜 日 時 限
齊藤 登 講師 2 2~4 第1学期 4

授業概要

現存する最古の文字「殷・甲骨文字」より、我国の仮名に至る各年代、各書体を明確にする。「文字」この偉大な文化遺産を中心に進めていくが、時間に限りがあるが故え、その旨を含み臨んでほしい。

到達目標

半期に殷より清、飛鳥より江戸時代に至るまでの重要な作品と文字の変遷を出来る限り理解出来たかを願っている。歴史を探る上での資料であることも合わせて知ってもらいたい。

授業計画

1 日中各年代と国名、書体変遷の説明。
2 殷・甲骨、金文より西周金文に至る流れ解説。
3 春秋・戦国期に於ける肉筆通行書体と各国のスタイルの説明。
4 石鼓文より秦・小篆への流れと隷書誕生について。
5 漢代隷書の黄金期と草書の関係。
6 王羲之を中心とする。(含・日本に与えた影響)
7 龍門造像を中心とした北魏楷書の解説と古代日本。
8 隋・初唐の三大家より顔真卿まで。(含・日本との交流)
9 唐末より宋・元代に至る表現法の変遷。
10 明末、清初の新表現と金石学。
11 古代漢字流入期より平安期の三筆に至るまで。
12 三跡と古今集写本の解説。以後墨跡。
13 平家納経に見る美学考。
14 宋三大家の影響を受けた禅僧の書。
15 全時代のまとめ。
約3500年前の文字より、我国の仮名の成立までの話しが中心になるので休むと理解出来なくなります。

授業方法

講義主体

準備学習

予習より復習に重点を置いて下さい、なにしろ時代の名称と作品の名に間違いがあってはならぬ為。

成績評価の方法

レポート:70%
平常点(クラス参加、グループ作業の成果等):30%

教科書

『書学書道史学会(書道史年表事典)』、萱原書房
新しく学ぶ教科故え購入しなければ追いてこられません。

参考文献

『全国大学書道学会「書の古典と理論」』、光村図書出版(株)

履修上の注意

第1回目の授業に必ず出席のこと。